藤浪 CS開幕投手あるぞ!対広島は相性抜群

[ 2013年9月21日 09:25 ]

藤浪は練習を終え甲子園をあとにする

 あるぞ、CS開幕投手! 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が10月12日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの初戦、もしくは第2戦の先発に抜てきされる可能性が浮上した。対戦相手となる可能性が高い広島とは、今季2勝0敗と相性抜群。さらに難敵である前田健太投手(25)に投げ勝った実績もある。短期決戦も、黄金ルーキーにお任せだ。

 その双肩に、日本一の夢が託されるのか。このまま順当に2位を堅持すれば、CSファーストステージの舞台は本拠地・甲子園となる。そこは、背番号19が最も得意とするマウンド。「地の利」を生かしたいなら、藤浪を使わない手はない。

 高卒1年目ながら、すでに10勝(6敗)をマーク。目下123回2/3と規定投球回にはわずかに届いていないとはいえ、防御率2・55と安定感抜群の右腕が、短期決戦のキーマンとなりそうだ。球団関係者も「(1、2戦目のいずれかに先発の)可能性はある」と話す。

 この日、中西投手コーチも明言こそ避けたものの、「CSの先発順はもう決まっている」と話した。現状、CSは能見、藤浪、メッセンジャー、スタンリッジ、榎田の先発5本柱で戦う方針。まずは3試合制のファーストステージに全力を注ぐことになる。となれば、5投手の中でも、すでに10勝を挙げている能見、藤浪、メッセンジャーの主力3投手を投入する可能性がきわめて高い。

 さらに条件を絞り込むことで、藤浪の1、2戦目への抜てきが、ますます現実味を帯びてくる。そのデータとは、ファーストステージの対戦相手となることが濃厚となっている広島との相性だ。

 藤浪の対広島戦の成績は登板3試合で2勝0敗、防御率1・29。先発2試合に限れば2勝0敗、防御率0・75。加えて、7月7日(マツダスタジアム)の対戦では相手エースである前田健との投げ合いも制している。能見も今季対戦は1試合ながら1勝0敗、防御率1・00。こちらも前田健との投げ合いで通算4勝1敗と、高い勝率を誇っている。一方で残るメッセンジャーは今季登板7試合で1勝3敗、防御率2・82。数字を見れば、相性は明らか。藤浪、能見の2投手を1、2戦目の先発に立て、広島を迎え撃つことになりそうだ。

 きょう21日のヤクルト戦(甲子園)に先発予定の藤浪は登板前日のこの日、甲子園で行われた指名練習に参加して最終調整に励んだ。すでに巨人がリーグ優勝に王手をかけているが、「マジック1ということは、ほぼ優勝は決まりと思う。(それについて)あまり考えることなく、自分の目の前の相手であるヤクルトに集中したい」と意に介さず。視線はすでに、その先を見据えているということか。割り切って、心機一転。最終目標である「日本一」へ向け、フル回転を期す。

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2013年9月21日のニュース