マー君22連勝も笑顔なし 悲願Vへ「とにかく勝てて良かった」

[ 2013年9月21日 17:42 ]

<日・楽>開幕22連勝を飾った楽天の先発・田中

パ・リーグ 楽天7―3日本ハム

(9月21日 札幌D)
 8回1失点で開幕から無傷の22連勝となった楽天・田中は、「とにかく勝てて良かったです」と笑顔ひとつ見せず、淡々と試合を振り返った。

 3回、不運な形で先制点を許した。先頭の7番・佐藤に四球を与え、1死一塁。9番・中島の当たりは平凡な遊撃へのゴロだったが、一走がスタートを切っていたため、遊撃手の松井が二塁ベースカバーに動いており、空いた三遊間を抜く左前打となった。2死後、再び四球を与えて満塁。続く3番・陽の叩きつけた打球は大きくバウンドして田中の頭を越え、遊撃手の松井が捕球するもタイムリー内野安打となっての先制点献上だった。

 だが、なおも続いた2死満塁で4番のアブレイユを投ゴロに仕留め、それ以上の失点は許さなかった。「そうですね。その後をしっかり抑えられて良かったです」。最終回に打線が4点を加え、田中は8回限りで“お役御免”となったが、打線の援護に「いつも本当に心強いです」と感謝の言葉を口にした。

 これで開幕から22連勝&昨年8月から続く26連勝。だが、田中はこれまで通り、自身の連勝記録に興味を示さない。「連勝が大事がなんじゃなく、優勝がかかっている大事な試合。まず最初の試合を取れて良かった」。

 球団史上初の優勝まで、マジックは「6」となった。「大事な試合がこれからも続いていく。一つ一つ積み重ねていけばいいと思います」。頭の中には優勝の2文字しかない若き大エースが、ぐっと口元を引き締めた。

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