第三者委員会 7月末めどに最終報告 28日初会合

[ 2013年6月28日 06:00 ]

第三者委員会の特別アドバイザーに就任した桑田氏

 NPBは27日、統一球問題を調査する第三者委員会の初会合を28日に都内のNPBで行うと発表した。

 出席者は委員長の那須弘平氏(71)、佐々木善三氏(60)、米正剛氏(58)の弁護士3人のメンバーと特別アドバイザーで元巨人の桑田真澄氏(45)。NPB側からはセ、パ両リーグの理事長が参加し、加藤コミッショナーは出席しない。

 NPBの井原事務局次長は「1回目でお伝えすることがあるかどうか」と、初会合は今後の調査方法や日程などの確認にとどまる方針を示した。人選について、選手会の松原事務局長は「法曹界からで信頼できる」と評価。コミッショナーのヒアリングを希望している桑田氏についても「プレーヤーとしての感覚が分かる」と期待した。第三者委は関係者へのヒアリングなどを行い、事実関係の把握、問題が生じた背景や原因を探って提言。7月末をめどに最終報告を予定している。

 ◇選手会の過去の主な要望

 ☆FA権 85年の労組・日本プロ野球選手会発足後から要望していたフリーエージェント(FA)制度が92年オフに導入。当初は逆指名入団の選手は10年、それ以外は9年だったが、定期的に交渉を続けて現行の条件(海外移籍は9年。国内は8年も07年ドラフト以降の大学・社会人出身選手は7年)まで短縮された。

 ☆新規参入 近鉄とオリックスの合併決定に伴う04年の球界再編問題で、古田敦也会長(ヤクルト)は合併の1年間凍結を要望。労使紛争の中で合併凍結は断念も、12球団制の維持に向けて翌05年からの新規球団参入などを要望。球界初のストライキ決行を経て、選手会の要望が通り、楽天が参入した。

 ☆開幕延期 東日本大震災に見舞われた11年、開幕日程の問題で新井貴浩会長(阪神)らが加藤コミッショナーらNPB関係者に開幕延期を要望。セは一度は当初の予定通りである3月25日開幕を決めたがその後も反発を続け、最終的に4月12日のセ・パ同時開幕。

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