胴上げ阻止!沢村無四球完投11勝 防御率は1点台

[ 2011年10月15日 06:00 ]

<巨・中>8回無死、松井雅を一ゴロに打ち取る沢村

セ・リーグ 巨人7-2中日

(10月14日 東京D)
 V阻止の快投だ!巨人・沢村拓一投手(23)が14日、勝てばリーグ優勝の可能性があった中日を相手に先発。2失点完投勝利で目前の胴上げを阻止し、自身5連勝で11勝目を手にした。防御率も1点台をキープ。このままシーズンを終えれば、巨人の新人投手では66年の堀内恒夫以来の快挙だ。一方の中日はドラフト1位ルーキーの大野雄大投手(23)がプロ初登板初先発も黒星。それでも2位ヤクルトが敗れマジックは1となり、15日にも連覇が決まる。

 相手は同じ大卒ルーキーでも、今や格が違う。目の前での胴上げなど絶対に許さない。沢村が初の無四球完投勝利。自身5連勝で、ついに勝ち星が負け数に追い付いた。それでも試合後に笑顔はない。この男の理想の高さには限りがない。

 「悔しい。反省すべき点が多い。ボール球を投げるべきところで投げ切れていない。内容も結果オーライがあった」。6安打2失点。東京ドームでは06年の1度しかない、目前胴上げという屈辱を阻止した。加えてヤクルトとは1・5差と、その快投で2位浮上の可能性も視野に入ってきた。

 投球内容に、成長の跡が表れている。球数はわずか103球。3ボールも4回の平田の1度のみだ。春先は直球が150キロ超も制球が不安定だったが、この日は最速147キロ。それでも阿部が「前よりきてる感じ」と話すように、切れが増した。この日がラスト先発の見込みだが、新人ながらチームで唯一ローテーションを守り、投球回は196回2/3。防御率1・97で新人王は確定的。原監督も「ゼロだったものが200(イニング)を埋める。防御率、白星もしかり。大事な戦力」と絶賛した。

 9月8日の中日戦(ナゴヤドーム)以降は5勝0敗。力一辺倒の投球からの脱皮は、肉体強化にも一因がある。中大では下半身のみの筋力トレだったが、プロで上半身にも着手。白坂トレーニングコーチは「広背筋もついてきた。目いっぱい投げなくても上下のバランスがいいから80%の力で抑えられる」と分析する。

 「言われたところで結果を出せるよう準備したい。もっとレベルアップしたい」。対中日戦はここ3試合28イニングで2失点。CSで対戦の可能性もあるだけに、頼もしい限りだ。22日の横浜との最終戦(東京ドーム)で3回1/3を投げれば、セの新人では67年江夏(阪神)以来の200イニング到達の可能性もある。沢村のルーキーイヤー。目指すゴールはまだ先にある。

 ≪45年ぶり7人目≫沢村(巨)がプロ入り初の無四死球完投で11勝目。巨人の新人で無四死球完投勝利は03年木佐貫が3度マークして以来、シーズン11勝以上は99年上原(20勝)以来12年ぶりだ。この日は2失点ながら防御率は1・97と1点台をキープ。2リーグ制後、新人の防御率1点台は66年堀内(巨=1・39)まで6人。沢村が維持すれば45年ぶり7人目になる。また、今季は同僚の内海も防御率1・74と1点台。2リーグ制後の巨人で防御率1点台が2人以上は89年斎藤(1・62)、槙原(1・79)まで4度。左右投手のコンビなら初めてになる。

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