敵地で屈辱のスタオベ…上原3戦連続被弾「パニック」

[ 2011年10月15日 06:00 ]

<タイガース・レンジャーズ>7回1死、レイバーンに被弾した上原は、またしても1イニングもたずに降板する

ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 レンジャーズ5―7タイガース

(10月13日 デトロイト)
 レンジャーズの上原浩治投手(36)が13日(日本時間14日)、不名誉な記録に名を刻んでしまった。タイガース戦で2―6の7回に登板し、2/3回を1本塁打を浴びて1失点。救援投手が3試合連続で被弾するのは、ポストシーズン史上初となった。チームは5―7で敗れて3勝2敗に。本拠地アーリントンに戻って臨む第6戦以降に、汚名返上の機会は訪れるか。
【試合結果】

 試合後、同僚たちは移動に備えて既に着替えている。上原も移動前は通常、スーツ姿で会見に応じるが、この日はユニホーム姿のまま。東海大仰星時代の同級生でもある建山から背中を力強く3回叩かれ「頑張れよ!」と励まされると、目をうっすら潤ませた。

 「何も考えられない。ちょっとしたパニック。全く戦力になれていない」

 今ポストシーズン3度目の登板は4点ビハインドの7回。先頭のジャクソンは空振り三振に仕留めたが、続く2番レイバーンに初球の外角直球を狙われた。打球はコメリカ・パークで一番狭い右翼の最前列へ。マウンド上には首をひねる上原がいた。「投げていても“やっぱり違うな”と。あそこまで飛ばされるのは球に力がないということ」。前回登板で被弾したカブレラに四球を与え、次打者を打ち取った2死一塁で降板。ベンチに引き揚げる際には、敵地のファンから皮肉を込めたスタンディングオベーションが起こった。

 地区シリーズ第2戦、優勝決定シリーズ第3戦に続く被弾。ポストシーズンでは、救援投手の3戦連続被弾は大リーグ史上初だ。自身にとっても救援登板では日米を通じて初の屈辱となった。北京五輪やWBCなどの国際大会で25戦12勝無敗を誇った大舞台に強いはずのベテランが、完全に自信を喪失している。

 レ軍は、他の救援7投手が全員防御率2点台以下。3試合で33・75となった上原は「とにかくあと1つ勝って、笑い話にできるようにしてほしい」。2年連続のワールドシリーズ出場にあと1勝と優位な状況は変わらない。悔しさをこらえながら、仲間の活躍への期待を口にした。

 ▼レンジャーズ、ロン・ワシントン監督 やれるだけのことはした。相手がそれを上回った。タイガースを称えるしかない。負けはしたが、いい状態でホームに戻れる。

 ▼レンジャーズ・クルーズ(8回に2ランを放ち史上3人目の同一シリーズ5本塁打)たくさんの偉大な選手がプレーオフでプレーした中で、自分の名前が球史に刻まれるなんて信じられない。

 ≪メジャー移籍後ワースト≫上原の3試合連続被弾はメジャー移籍後は初めて。これまでのワーストはオリオールズ時代の09年4月(先発)、今年4月(救援)、レンジャーズ移籍後の8月(救援)の2試合連続だった。巨人時代には先発を務めていた03~04年、05年に2度、8試合連続被弾を記録しているが、救援では一度も連続試合被弾したことがなかった。また、救援での3試合連続失点もメジャー移籍後初となった。

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