ノムさん連敗止まってもぼやき「福盛が見事?見事か?」

[ 2009年7月10日 06:00 ]

<楽・ロ>野村監督(左奥)は連敗を8で止め、コーチ陣と握手を交わす

 【楽8-3ロ】野村楽天が長いトンネルを脱出した。楽天は9日、ロッテを8―3で下し連敗を8で止めた。レンジャーズを解雇され、古巣に復帰した福盛和男投手(32)が6回無死一、二塁のピンチを抑えるなど2回無失点で復帰初勝利。8回からは中3日の井坂亮平投手(24)を投入するなど継投策が決まり、野村克也監督は74歳初勝利を手にした。

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 気をもんだ分だけ喜びは大きかった。9回に3点を失ったが、井坂が最後の打者・福浦を遊ゴロ併殺。野村監督は表情を変えず三塁ベンチで11日ぶりの勝利の握手を味わった。連敗脱出。うれしさは、会見で野村節の切れ味を復活させた。
 「(連敗の日本)記録をつくるってのは難しいね。いいことがあれば悪いことがある。誕生日のお祝いなんてしてもらわなきゃよかった。盛大にやってもらってよ。大きな代償だったよ。誕生日以来これが初めてやろ」
 6月29日の74歳の誕生日の翌日からの連敗街道。この日も超弱気だった。昨夜からの雨に練習中から「(試合が)逃げろ」と雨天中止を熱望。ローテーションの谷間で先発が中継ぎ兼任の川井だけに半分は本気だった。だが、川井が6回無死一、二塁で降板するまで7安打無失点。「野球は意外性のスポーツ。きょうの先発、誰だっけ?川井?これが意外。3回を2点ぐらいで持ってくれと思ったら、それが5回まで持っちゃってよ」
 さらにそのピンチで投入した2番手・福盛が里崎を犠打失敗の捕邪飛、竹原を空振り三振、ベニーを遊ゴロに仕留め、日本球界復帰2戦目で07年7月11日のソフトバンク戦(北九州)以来2年ぶりの白星。お立ち台で元守護神は「2日続けて勝負の場面で使われたのは意気に感じた。戻ってくるまでいろいろあったけど、監督の(74歳)初白星となったのは何か縁を感じる」としんみり。それでも指揮官は「運良くあのピンチを逃れた。福盛が見事?見事か?危ないじゃん。たまたまいいところに打球が飛んだだけ。ついてる。ラッキー」と“らしさ”全開だ。
 鬼門の8回は「他におらへんやん。井坂が最近では安定してるっていうから、じゃあ井坂でって」と5日の西武戦で先発し6回2/3で117球を投げたばかりの右腕を中3日で投入。3、4、5番を11球で抑え7試合ぶりに8回の失点を止めた。「あそこを切り抜けたから勝ったんじゃない。でも8回がずれて9回になった。あしたから9回に気をつけないと」と指揮官のジョークもさえた。
 契約最終年。連敗が続き去就問題も含め周辺は騒がしくなる中、本拠地で25日ぶりの白星は球団通算250勝の節目の勝利となった。「勝ち星がだいぶたまっているんじゃないか」。味わった苦しみを返す、大反撃を指揮官は誓った。

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