イチロー「マウアーなら許す」けど「相手はいつも僕で…」

[ 2009年7月10日 16:30 ]

レンジャーズ戦の8回、グティエレスの逆転3ランで生還し、ベンチで笑顔を見せるマリナーズのイチロー

イチロー3安打、マリナーズ逆転勝ち

 【マリナーズ3―1レンジャーズ】イチローは笑みを浮かべて言い放った。「マウアーなら許す」。ツインズの強打者が規定打席に達し、自分から打率首位を奪い取ったが、悔しさはみじんも伝わってこない。「誰がそこにくるか、ですからね。マウアーだったら全然いい。ほかのしょーもない選手だったらカチンとくるけどね」。むしろ、これからの争いが楽しみなようだ。
 8回にグティエレスの劇的な逆転3ランが飛び出し、マリナーズは勝った。突破口はイチローの左翼線二塁打。左腕ウィルソンの外角スライダーをハーフライナーで反対方向へ運ぶ。右手首を返さず打球を制御した一打は、逆方向への打撃を持ち味とするライバルのマウアーを思わせた。
 シーズンは折り返し地点を過ぎたばかり。「この先長いのでそこを意識するのは難しい」と、まだ3度目となる首位打者のタイトルの具体的イメージは持っていない。しかし「毎年そこ(首位打者)にくる選手は変わるけど、その相手はいつも僕でありたいと思っています」。
 イチローがマリナーズに入団して以降、2度以上の首位打者獲得はイチロー、マウアーとボンズ(ジャイアンツ)の3人しかいない。相手にとって不足はなし、だ。(共同)

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2009年7月10日のニュース