王将戦 掛川伝統の織物「葛布」名刺入れ&ペンケースを藤井王将、羽生九段に贈呈

[ 2023年1月9日 19:43 ]

小崎葛布工芸が贈呈した掛川特産品「葛布」の名刺入れとペンケース
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第1局は8、9の両日、静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で指され、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)に91手で勝利した。

 第1局にあたり、両対局者には掛川観光協会から掛川市の特産品の葛布(くずふ)を使った名刺入れとペンケースが贈られた。

 葛布は掛川市に昔から伝わる伝統的な織物で、現在は日本全国で掛川にしか残っていない。光沢のある柔らかな質感が特徴。対局が行われた「掛川城二の丸茶室」のふすまにも使用されている。

 記念品を製造した市内の老舗工芸店「小崎葛布工芸」の小崎浩さん(58)は「葛布は“かっぷ”とも読む。“勝つ”という言葉が入っているから勝負事に縁起がいいのかな」と贈呈の喜びを明かした。

 繊細な繊維のため機械化が難しく、全て職人の手織りで製造しているといい「手織りも将棋もどちらも長年の蓄積があってこそで似ている部分を感じる」と話した。

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2023年1月9日のニュース