藤井聡太王将「予想していない手が多かった」 羽生九段に先勝も「もっと判断力上げないと…」

[ 2023年1月9日 18:35 ]

<第72期王将戦 第1局第2日目>指し手を進める藤井王将
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第1局は8、9の両日、静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で指され、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)に91手で勝利した。史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決で、先に白星をあげたのは藤井だった。

 藤井は後手の羽生が初日に見せた「一手損角換わり」について「想定していたワケではなかったんですけど、近い形を考えたことがあったので、何というかそれを思い出しながらやっていました」とコメント。

 羽生九段の印象について「結構こちらが予想していない手を指されることも多くて、長考することが多かったので自分にはないものを持たれているということを改めて感じました」とコメント。反省点については「長考した場面で見通しが立たないことが多かったので、その辺りの判断力をもっと上げなければならないのかと感じました」と答えた。

 次戦21、22日の両日、大阪府高槻市の「山水館」で行われる第2局に向けては「本局を振り返って内容を良くして行けるように頑張ります」と意気込み。先勝を喜びつつも「攻めていく展開ではあったんですけど飛車を取られてしまっているので、こちらの攻めが上手く続くかどうか際どいのかなと思ってました」と振り返った。

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