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法政大学【開幕直前特集 第6回 〜三つ巴の争いを繰り広げる捕手編〜】<伊藤寛士捕手>

[ 2017年4月3日 07:30 ]

開幕直前特集 第6回 ~三つ巴の争いを繰り広げる捕手編~

昨季は後半戦から正捕手に定着した伊藤(C)スポーツ法政新聞会
Photo By 提供写真

 ◎伊藤寛士捕手

 !!!

 ―開幕を控えて現在の心境は

 今のところオープン戦に何試合か出さしてもらってますけど、まだまったくアピールできていないので、少し焦ってますけど何とか開幕までにもっとアピールしていきたいなと思います。


 ―焦ってる理由としては、同じポジションの中村選手や鎌倉選手の存在がありますか

 そうですね、捕手は先輩に中村浩人さんや鎌倉さんがいて、今その2人が中心でオープン戦とか結構やっているので、そこに自分も食い込まないといけなくて、秋リーグ戦出させてもらってるので、そこはやはりこの2人に負けることなくどんどん食い込んでいきたいと思っています。


 ―そんな先輩2人とはコミュニケーションは取ったりはしますか

 そうですね、普段はそんなバチバチしているわけではないので。


 ―1年前と比べて気持ちの変化とかはありますか

 気持ちの変化というのは、あんまりないですけど自分のなかでは結構リーグ戦も経験させてもらったので去年の今の時期に比べたら余裕を持って配球だったりは臨めているのかなと思います。


 ―投手陣に対して求めていることは

 すごい細かいことですけど、カウント1―1の時に次の球をストライク投げるかボール投げるかっていうのは違うと思うので1―1からの次の球をストライク取れるというか、直球であったり、変化球であったり1―1という平行カウントから有利に持っていくというのを自分も配球として意識していますし、投手にも要求してやってもらっています。


 ―野球部のHPのプロフィールに座右の銘で「中京魂」と書いた理由は

 やっぱ僕の野球人生の中で、中京で過ごした3年間っていうのはすごい色んな経験できたし、沢山のことを教えてもらったので、その高校時代の気持ちっていうのは大事だと思って座右の銘になっています。


 ―これは、大藤敏行元監督や高橋源一郎監督にご指導いただいてのことですか

 そうですね、大藤先生もそうですけど、高橋監督だったり、今村(陽一)コーチだったり、そういった人たちから色々教わって、今まで小学校、中学校とか野球というものをそんなに教えてくれる人っていなかったので高校入って「野球」ってこういうもんだぞっていうのを教わりましたね。


 ―意外と中学校の時から日本代表の経験がありますけど、ほぼ高校時代に色んなことを教わったのですね

 中学校の時までは本当にセンスで野球をしてて「野球」ってあんまり考えたことはなかったですけど、高校入ってやっぱり高いレベルに入ってくるにつれて先生方から色んな頭使って野球をやることとかを学びましたね。


 ―では先程の1―1からの次の球を大切にしているといった話も高校時代に学んだということですか

 そうですね、高校時代の経験ですね。投手がコントロール良かったのでそういうことを多く考えてましたね。


 ―昨季の成績について

 秋は結構、リーグ戦の後半に試合出させてもらったんですけど、自分のなかで慣れていなかったというかリーグ戦に出て結果を残せるような精神的な状態じゃなくて、とにかく出て球に食らいついたりだとか必死に必死にやってたっていう感じがありました。あんまり成績は良くなかったですけどリーグ戦っていうものを経験できて去年はまず良かったのかなと思います。


 ―キャンプで取り組んだことは

 キャッチングを言われてたので、キャッチングをしっかりできるようにっていうのとバッティングも色々タイミングの取り方だとか色々自分で考えながらやってました。


 ―キャッチングの課題というのは具体的には

 変化球とかグローブが垂れるというか止まらないことがあったので今もたまに流れることがありますけど、比較的止められるように。六大学の審判ってそういうのを気にすることが多いので、しっかりストライクと見えるようなキャッチングを意識したいですね。


 ―高校野球の審判と六大学野球の審判ではストライクゾーンが違ったりしますか

 そうですね、はい。個性が強いというか六大学は審判一人一人で変わってきますね。


 ―伊藤士選手の持ち味は

 キャッチャー面ではサインを迷わずにポンポン出していくタイプなので結構テンポがいいのかなと思います。


 ―青木監督から何か声を掛けられたりとかは

 特に具体的にはないですが、期待はされてて結構声は掛けてもらってはいますね。でもあんまりそれに応えられていない自分がいるので、それには応えていかないといけないなと思いますね。


 ―他大学で対戦したい投手は

 森下(暢仁、明大)ですね。


 ―高校日本代表で一緒にやってたからですか

 そうですね、1回もまだ打席には入ったことはないので。受けたことはあるんですけど打席には入っていないので1回やってみたいなと思いますね。


 ―周囲の期待はどう感じてますか

 あんまり感じないタイプですけど、期待されているなら結果とか出していかないといけないなと思います。今のままでは絶対にダメなので期待に応えられるようにしたいです。


 ―キャッチャーミットに「盗塁上等」と刺繍されていますが、どういう意図ですか

 高校時代に結構、肩に自信があったので走れるものなら走ってみろみたいな強気じゃないといけないなと思ったので。


 ―今季の目標は

 とりあえず、捕手で上にいる2人に負けないこと。そしてその2人に競り勝って正捕手にならなきゃいけないと思っていて勝負のシーズンだと思っているので、その2人に勝てるようにやっていきたいなあと思います。


 ―最後に法大を応援してくれているファンの方々に一言お願いします

 優勝がだいぶ遠のいているので、バッテリーが弱いとここ数年言われている法政ですけど捕手からしっかり投手陣盛り立てて、とにかくバッテリーが良くて法政が優勝できたと言えるようにやっていきたいかなと思います。(取材:スポーツ法政新聞会・具志保志人)

 ◆伊藤寛士(いとう・かんじ) 文学部2年1997年6月2日生まれ。愛知県出身・中京大中京。172センチ・95キロ、右投右打。昨季は後半戦から、正捕手に定着。今季は、キャンプから課題のキャッチングの改善に取り組んできた。高校時代から日本代表に選出されるなど経験豊富なリードを持ち味に、六大学2年目のシーズンでの飛躍をを誓う。

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