【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会

法政大学【早大監督、選手インタビュー】<小島和哉投手>

[ 2017年4月7日 05:30 ]

早大監督、選手インタビュー

 ◎小島和哉投手

 ―最優秀防御率もとられた昨年を振り返って
 実際にとれたとは言っても、数字が1点いくつだったので(1.60)、やはり0点台でとりたいなという気持ちはすごく強かったので。それプラス、1、3戦目の土曜と月曜にしっかり投げて勝てるようなピッチャーになることが一番の目標だと思ってるので、実際それができなかったので、そこができて、防御率とれて初めて自分でも頑張れたなと思えると思うので、嬉しいというよりは、まだ少し精巧さが足りてないという感じです。

 ―入学されてから4シーズンの平均防御率が1.99と安定されてる印象ですが
 そうですね、0点台なら良いと思いますけどね。

 ―1点を越えると高いですか
 そうですね。できるだけ0に近ければ良いと思うので、まだちょっと全然高いなと思いますね。

 ―他大の選手と比べると防御率を低くキープしています。キープできている要因は
 周りの数値も気にはなるんですが、やはり周りより自分の中で求めるものを高いレベルで求めて考えたいなというのはあります。それと、自分は1年の頃は先発する回数が少なかったので、その分リリーフとかで1イニングに全力をそそいで、抑えている部分があったのも1つだと思います。それが学年が上がってくると先発の回数も多くなってくるので、長いイニングでいかに点数をとられないかというのが今後の課題にもなると思いますし、長いイニングになるとどうしても2点3点ととられてしまうことがあるので、そこにこれからも気を付けていきたいですね。

 ―先日まで大学日本代表選考合宿に参加されていましたが、手応えは
 一昨日試合して打たれてしまったので(苦笑)。でも、逆に今めちゃめちゃ調子良く抑えられても、シーズンに入ってから調子が落ちてきちゃうと思うので。毎回自分の課題を見つけつつ、それをしっかり克服して、リーグ戦入っていけたらなと思います。

 ―具体的に課題とは
 自分、ファーボールとか、カウント悪くすることがすごく多いので、出来るだけまっすぐだけじゃなくて、変化球でも早めにストライクをとってカウントを良くして、そうすると三振の数も増えると思いますし、ピッチャー有利の状況で試合も進んでいくと思うので、そこは注意してやっていきたいなと思います。

 ―オフの間に取り組んだことは
 トレーナーが変わってから走り込みが多くなったりとか、体幹の重要性だったりとか、そういう細かいところから根本を見つめ直す良い機会になって、そこをメインにやっていました。

 ―トレーニングを通じて自信のついた部分は
 走り方であったり、やはり走っていても軸がブレなくなってきたので。こういうのは、ピッチングでも軸がブレなくなったりとか、無駄なところに力をいれないで投げるフォームというのも見つけているので、そういう面でも長いイニングになっても疲れないような身体だったりとか、ランニングを多くすると、土曜と月曜の2戦投げられる体力もつくと思います。

 ―今の調子は
 普通です(笑)。普通にしておきます。あんまり良いって言い過ぎると打たれたら恥ずかしいので普通で(笑)。

 ―早大は投手陣の層が厚いですが、そのなかで小島選手自身が担っていくと思われる役割は
 1、2年までは、自分が先輩方についていく立場だったので、そういう面では何というか後ろを見ないで突き進むだけ、自分のことだけ、という考え方が多かったですけど、上級生になるにつれて後輩もできますし、そういう意味ではチームのことは考えなくてはいけないし、自分のことも考えなくてはいけないし、下級生のことも見なくてはいけないので、そういうのができてこそ、チームのエースになれるのかなと自分の中では思うので、自分のことはおろそかにしない、かつ、周りにしっかり気配りできるような先輩になることが自分の責任かなと思います。

 ―佐藤晋主将はどんな主将ですか
 すごく真面目で一生懸命努力する先輩なので、見てても皆でついていこうとか、あそこまでやってるから皆も一生懸命やろうとか、そういう気持ちがでてくるような背中で引っ張るキャプテンなので、すごく見本になるというかお手本になります。

 ―早稲田の捕手は昨季は小藤選手が中心でしたが今年は変化はありますか
 そうですね。自分の同期のキャッチャーに岸本というやつがいますけど、岸本がでてきたというか、沖縄遠征でも結構スタメンで出る機会が増えて、自分もバッテリーを組むことが多くなってきています。でも、どのキャッチャーになっても、自分の投げたいボールだったり意思をしっかり伝えられるように普段から色々会話したり、そういうのはして、誰でも大丈夫なようにはしています。

 ―今年の法大の印象は
 自分の代というか、去年から比べてあまり抜けてないというか、そのままそっくり残っているイメージがあって、大西(千洋)だったり、中山だったり(小林)満平とか含めて、バッティングがすごく良いチームだと思うので、そこを抑えられてこそ、というかそこを抑えないと勝ちが見えてこないと思うのでしっかりデータも見て、しっかり抑えられたらなと思います。

 ―その中でも特に警戒する選手は
 ユニバーシアードでも同じだったので小林とか。やはり長打も打てるし、かといって、小さい単発なヒットとか、嫌らしいバッティングなどもすごくできるので、そこはすごく注意しなければならないかなと思います。

 ―今年の目標は
 とりあえず、開幕戦で法政に勝って白星ですけど、自分の結果ですけど、防御率とか自分の記録にもこだわっていきたいなと。自分の結果が良くなると自然とチームの勝ちにも繋がると思うので、そこに重点を置いてやっていきたいなと思います。

 ―今季の目標は
 優勝することが目標ですけど、一戦一戦、自分が投げても投げてなくてもチームの勝利に貢献できるように精一杯やっていきたいと思います。

 ―最後に法政のファンの皆さまに一言お願いします
 お互い100パーセントの力を出し切って、良い勝負ができたら良いと思っています。ですが、自分も勝てるように頑張りたいと思います。(取材:法政スポーツ新聞会・中西陽香)

 ◆小島和哉(おじま・かずや) スポーツ科学部3年1996年7月7日生まれ。埼玉県出身・浦和学院、175センチ76キロ、左投左打。浦和学院時代からエースとして活躍し甲子園に出場。早大に入学して2年、すでに11勝を挙げており名実ともに早稲田のエースとなった。また、昨季は最優秀防御率を獲得するなど、六大学の選手の中でも抜群の安定感を誇る。今季はストライクを取りにいく変化球などで試合を有利に進め昨季以上にチームに勢いをもたらしたいところだ。

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