【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会

法政大学【対慶大2回戦】クローズアップ・小林満平 誰もが待ち望む主軸の復活を

[ 2017年5月9日 05:30 ]

対慶大2回戦   法大5-4慶大 ( 2017年5月7日    神宮 )

同点打を放った小林(C)スポーツ法政新聞会
Photo By 提供写真

 『代打・小林』。こう告げられると小林満平(法3)は静かに打席へと向かった。

 思い出されるのは昨日の12回。2死二塁と勝ち越しの大チャンスの場面。好投を続けていた熊谷の代打として満を辞して登場。しかし空三振と期待に応えることはできなかった。 苦しみ、もがき続けた今季。そこに去年までの小林の姿はない。何度打席に立ってもなかなか安打がでない。打率は1割台と、これまでの活躍が信じられない程の成績に。そしてついに今カードでスタメン落ちとなった。 今日もチームは苦しい展開。7回にその時は訪れた。1点差に迫り、なおも無死二、三塁の場面でバッターボックスには小林。「ファーストストライクから積極的に行こうと思った」との言葉通りしっかりスイング。3ボール1ストライクから6球連続でファールと今季あまり見られなかった粘りを見せる。すると11球目を思い切り引っ張った打球は綺麗に一二塁間を破る同点適時打に。塁上でガッツポーズを見せた小林は本来の輝きを取り戻した表情をしていた。その後チームは逆転。「不調で迷惑をかけた借りはまだ返せていないが、チームに貢献できたよかった」と今日の打撃を振り返った。

 小林は「自分が出なくてもチームが勝てば良い」と語った。その言葉は確かに間違っていないのかもしれない。しかし、『好打者・小林満平』は間違いなくチームに不可欠だ。「小林が打ったからチームが勝った」そう言われる日をファンは心待ちにしている。スランプを脱した先にはこれまで以上に強くそして逞しくなった小林がいるであろう。慶大戦の勝ち点獲得、そして誰もが待ち望む歓喜の瞬間に向かって。満平の第2章はここから始まっていく。(スポーツ法政新聞会 石川大悟)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る

スポーツ法政新聞会 公式ホームページ