【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会

法政大学【対立大3回戦】1安打沈黙… 長谷川が気迫の3連投も4連敗で勝ち点逃す

[ 2017年4月19日 06:30 ]

対立大3回戦   法大0―2立大 ( 2017年4月17日    神宮 )

2番手に登板した長谷川(C)スポーツ法政新聞会
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 勝ち点奪取へもう負けられない法大。逆襲を期すも、先発熊谷が3回途中で被安打7、2失点で降板。2番手の長谷川は3連投となったが無失点に抑えるも、打線が立大先発田中誠の前に走者を出せない。結局9回1安打完封を許し、二塁を踏むことも出来ず惨敗した。これで引き分けを挟んで4連敗となり、立大からの勝ち点を落とした。

 引き分けを挟んで3連敗を喫した法大。優勝候補と言われただけに、今日は何としてでも勝ちをとりたい試合だっただけに、今日の完封負けは痛いものとなった。

 先発は開幕戦も任された熊谷拓也(キャ4)。本来なら直球に伸びがあり、コントロールもいい選手。今季は球種も増え期待を掛けられたエースだ。しかし、開幕戦で勝利をつかめず、このカードの1回戦でも3回0/3で被安打8、2四球、自責点4と荒れる。その結果を挽回するためにも、今試合が勝負だった。

 その立ち上がり、初球のストレートを1番寺山寛人に右前に運ばれる。続く2番峯本匠には送りバントを決められ得点圏にランナーを置くと、3番松崎健造を3ボールからスライダーなどで2球で追い込んだ後の四球という結果で一、二塁に。そこで迎えたのは4番の笠松悠哉。あっさりと左前に打たれ早々と先制点を許した。2回も先頭の熊谷敬宥から三振を奪った後、藤野隼大の内野安打から田中誠也に犠打で2死二塁とされる。その後寺山の左前安打、峯本の左前適時打と2本連続でヒットを許し更に1点を追加される。3回も先頭から2者連続で長打を許し2回1/3で被安打7自責点2で無念の降板。試合後に悔し涙を流すことになった。

 一方で結果を残したのが長谷川裕也(経4)だ。長谷川は熊谷が降りた後のマウンドを9回まで守りきり、被安打1で四死球2。終始安定したピッチングを見せた。立大戦は3戦連続の登板。全ての試合で結果を残し、存在感を示した。

 打者も今日は沈黙だった。どの打者も、先発田中誠也の変化球を織り込んだ緩急のついたピッチングに苦戦。1回に小林満平(法3)が四球で出塁するも、リード幅を大きくとりすぎたために牽制から一、二塁間で挟まれタッチアウトに。また、4回も斎藤卓拓(社3)がチーム唯一の左前安打で出塁するも、小林の遊撃への内野ゴロで併殺に打ち取られた。9回まで田中誠を打ち崩せず、終わってみれば全ての回で三者凡退。わずか101球で1安打完封勝利を献上してしまい、投手陣を援護することはできなかった。

 次戦は、昨年春秋連覇を果たした明大戦。この空きの1週間で、バッテリーの立て直しを図り、バッテリーから攻める流れを打者に持ってこれるように、各々が課題を克服してほしいところだ。『今季こそ』と優勝を期待していたファンも多かった中で、これ以上の負けは本当に許されない。せめてAクラスには入れるように。残りの3カードは後がないという気持ちで臨み、次こそ泣き顔ではなく笑顔を見せてほしい。(スポーツ法政新聞会・中西陽香)

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