法政大学【対東大2回戦】89年ぶりの屈辱... 投手陣連日の乱調で東大にまさかの連敗

対東大2回戦   法大7-8東大 ( 2017年10月8日    神宮 )

勝ち点逸が決まり悲嘆にくれる法大ナイン(C)スポーツ法政新聞会
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 勝ち点死守へ絶対に負けられない2回戦。だが、先発した長谷川が1死も取れずに降板すると、リーグ戦初登板となった鈴木昭も失点してしまい、初回から4点のビハインドを背負ってしまう。一時1点差まで迫るも、3番手の熊谷がダメ押しの3ランを打たれるなど再び突き放されてしまう。その後、東大3番手宮台に中山のソロなどで、1点差まで詰め寄るも万事休す。東大に15年ぶりに勝ち点を献上し、法大のカード連敗は89年ぶりと今世紀最悪の結果に終わった。

 東大エース宮台康平の前に打線が沈黙。投手陣も大炎上。そんな大敗から一夜。勝ち点獲得のため、そして優勝のためにもう負けることの許されない法大。 今日の先発は長谷川裕也(経4)。プロ志望届を提出したサブマリンが勝利に向けマウンドへ向かった。

 初回の攻撃を0で終えた、裏の守り。昨日からの悪い流れが法大に襲いかかる。先頭打者に安打を許すと、2番の山下朋大の犠打を長谷川が悪送球。さらに3番楠田創に中前適時打を浴び、昨日に続き先制点を奪われた。さらに無死満塁とピンチは拡大。迎えた5番の山田大成にも左前適時打を浴び、先発の長谷川は1死も取れないままマウンドを後にした。マウンドにはリーグ戦初登板となる鈴木昭汰(キャ1)。いきなり空三振を奪うも、暴投と8番杉本幹太に適時打を浴びてしまった。この回4失点。大きなリードを与え、この回を終えた。なんとしても追いつきたい打線は、2回に5番福田光輝(人2)、6番向山基生(営3)の連打と重盗でチャンスを作ると、7番の小林満平(法3)の適時打、9番鈴木昭のリーグ戦初安打となる左前適時打で2点を返した。その次の回も向山の適時打で1点差に詰め寄った。

 鈴木昭もその後好投を見せていたものの、4回、2番手投手の9番宮本に左越えソロを浴び、さらに走者を背負ったところで交代。3番手でエースの熊谷拓也(キャ4)がマウンドへ。1死一、二塁で4番の田口耕蔵を迎える。初球だった。打球は左中間へ。法大の追い上げムードを霧散するダメ押しの3ラン。高めに抜けた変化球を完璧に捉えられ、熊谷は呆然と打球を見つめるだけだった。リードを広げた東大はマウンドに天敵・宮台を送った。 打線は6回に1番相馬優人(営2)の適時打、8回にも代打吉岡郁哉(営3)のリーグ戦初打点となる中犠飛で2点を返した。投手陣も菅野秀哉(キャ3)、柏野智也(営1)が無失点で凌いで反撃を待つ。

 3点差、絶体絶命で迎えた最終回の攻撃。先頭打者の中山が意地を見せる。左越えソロを放ち、吠えて反撃の狼煙を上げる。その後、代打大崎拓也(法4)が魂のヘッドスライディングを見せ、内野安打。小林の安打、代打清水雄二(法4)も粘りに粘って四球を選び1死満塁のチャンスをつくる。打席には代打・斎藤卓拓(社3)。積極的に打ちにいくも一ゴロ。その間に三塁走者が生還し、ついに1点差に。チャンス法政が響く中、打席には相馬が入る。期待を一身に背負うが、結果は左飛。敗戦。勝ち点を落とした。15年ぶりに東大が勝ち点を挙げる歴史的瞬間を間近で見せつけられる屈辱的な試合となった。法大からの勝ち点としては1993年秋以来24年ぶり、さらには法大から連勝での勝ち点は1928年秋以来89年ぶりとなる敗戦となってしまった。

 試合後、悔しさの余り涙を見せる選手もいた。しかし、応援してくれるたくさんのファンがいる。「申し訳ない」と主将の森龍馬(キャ4)が語ったがファンも忸怩たる思いだろう。この悔しさは決して忘れてはいけない。戦いはまだ続く。悲しみの果てには素晴らしい結果が待っているだろう。V奪回へ。険しい道のりを超えていく覚悟を持って一戦一戦を死ぬ気で戦うことが求められる。最下位に沈んでしまう名門は名門でない。名門復活と誇り高く言える日まで、ファンはずっと応援していくだろう。だから選手達も期待に応えてほしい。法政が法政であるために。法政が強くあるために。(スポーツ法政新聞会・石川大悟)

 【クローズアップ】中山翔太 (9回の猛攻呼んだ意地の一発 真の4番へ迎えた試練の秋)

 何としても勝たなければならないこの試合。チームの顔として、チームの代表として、開幕戦から途中交代することなく全試合4番に座り続ける中山翔太(人3)は、この日もいつものように練習から声を出し続け、チームの士気を高めた。「絶対に2連勝して、勝ち点を取ってやろう」。チームが好調の時も浮かれることなく、またチームが不調の時も真っ直ぐに前向きな気持ちで試合に挑む。この試合の前まで打率.222、1本塁打と本来の調子を出せていなかった中山にとって、自分の活躍でチームを建て直したいという気持ちが表れていた。

 臨んだ今日の試合では、初回から先制される展開となり劣勢の状況に立たされた法大だったが、中山は逆転の機会を掴んでやろうという熱い思いで打席に入った。3回の第2打席、3番の森の中前安打に続き、打球を左前まで運びチャンスを拡大。さらに7回の第4打席には中前安打を放つなど、鋭い打撃を放つ。東大3点のリードで迎えた最終回。先頭打者として、そして4番打者の責任を果たすため、気を緩めることなく打席へと向かった中山。投手は前の打席で安打を放った宮台だ。初球、宮台が投じた137キロの甘く内角に入った直球を見逃さなかった。プロにも負けないフルスイングで上手く捕らえ、そのまま左翼へスタンドイン。チームを何とかしようという彼の思いがこもった一撃となった。

 起死回生の一発もむなしく、敗戦となり勝ち点を奪取された法大。しかし中山自身は今季初の猛打賞も達成し、復活の兆しを見せた。本人は「まだまだ、もっと僕が打たないといけない」と毎試合安定した成績を残すことを目標に意気込んだ。

 「空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも暑く 水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて」これは中山自身が好きな曲、長渕剛「空〜SORA〜」の一節である。中山の今日の活躍、そしてプレースタイルに合致した曲である。苦しい展開が続く今季なだけに、風にも、火にも、水にも、何にも屈しようとしない彼の熱い根気に胸を熱くさせられる。チーム全体に4番の大きな背中を見せつけ、復調の鍵になってほしいと切に願うばかりだ。(スポーツ法政新聞会・岡崎祐平)

[ 2017年10月10日 05:30 ]

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