【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会

法政大学【対慶大3回戦】クローズアップ・舩曳海 抜群の勝負強さを誇る若手のホープ

[ 2017年5月11日 05:30 ]

対慶大3回戦   法大8―4慶大 ( 2017年5月8日    神宮 )

マルチ安打となった船曳(C)スポーツ法政新聞会
Photo By 提供写真

 慶大屈指のスラッガーである岩見に2本の本塁打を打たれ2点差に詰め寄られた8回。勝負の場面に強い男・舩曳海(キャ2)が先頭の打席に立つ。舩曳はこの日、少しでも多く点を取っておきたかった2回にも適時打を打ち、流れを法大に引き寄せていた。

 「出塁して1点でも追加点が欲しい」。4回から7回まで相手投手・菊地恭志郎の好投により、追加点を挙げられていなかったチームにとって、追い上げられたこの回は勝負。舩曳が出れば上位打線に確実に繋げられ得点が期待できる状況にあったことから、何としてでも出塁したい場面だった。

 そんな重要な場面でも舩曳は焦っていなかった。岩見の本塁打を打たれたといってもまだ2点差ある。気負わずに打席に立った。相手の高橋佑樹は、先発も任される慶大の主力左腕。そんな高橋の投じた初球をファールとした後の2球目。しっかり捉え中前安打とした。

 その後、原田寛樹(法3)も四球で出塁し2死二・三塁とした後、3番の主将森龍馬(キャ4)の右前適時打により、舩曳も生還し狙っていた追加点を挙げることに成功。これが法大にとってダメ押しの2点となった。

 試合後「龍馬さんの打ったあのヒットは今日の勝因」と振り返った舩曳。しかし、このきっかけを作ったのは舩曳である。また、今日こそバッターとして目立ったが守備も外野の中でもトップレベル。どんなときでも気負いすぎず、バッターボックスに立つ勝負強いこの男の活躍が東大戦でも鍵となってくるだろう。「まだ優勝する可能性は0ではない」と語る背番号29からこれからも目が離せない。(スポーツ法政新聞会 中西陽香)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る

スポーツ法政新聞会 公式ホームページ