【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会

法政大学【早大戦展望】開幕ダッシュへ エース小島攻略なるか

[ 2017年4月8日 05:30 ]

悲願のスタメン奪取へ燃える舩曳海(C)スポーツ法政新聞会
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 ◎展望

 いよいよ六大学野球が開幕。9季ぶりの優勝を目指す法大は早大と対戦する。早大には昨季最優秀防御率に輝いたエース小島など強力な投手陣が控え、打線も主将の佐藤晋など粘り強い打者が揃う。開幕ダッシュへ向け、リーグ戦最多優勝数を誇る早稲田に挑む。

 昨季5位に終わり名門復活が急がれる法大は今季初戦、昨季3位の早大と対戦する。幸先の良いスタートダッシュを切り、9季ぶりのV奪還に向けて勝ち点をものにしたいところだ。

 安定した投手陣を誇る早大。先発に君臨するのは絶対的エースの小島和哉だ。昨季は2年生ながら防御率1.60を記録し最優秀防御率のタイトルを獲得した。法大戦には2試合に登板。先発で登板した3回戦では6回1/3を2失点で抑え、強力法大打線を封じた。ただ、本人は四球を多く出してしまうことに課題を感じ、今季は以前よりもストライク先行の投球にすることに注意して投げたいと話す。さらに先発のもう一枚の看板として、4年生投手の柳澤一輝が控える。速球派リリーフ投手として最速150キロを計測する力強い投球と織り交ぜられる変化球が魅力。高橋広監督にも今季は絶大な信頼を寄せられ、法大の前に立ちはだかるのは必至である。また、好投手・大竹耕太郎は左腕から投げ下ろす持ち前の制球を武器に再起を誓う。 打者陣は中軸を担っていた石井一成(日本ハム)、木田大貴(明治安田生命)が卒業。4番として2年の加藤雅樹が出場し、若い力が主体となって試合に臨むと予想される。八木健太郎が今季も不動の1番打者として切り込み隊長としてチームを引っ張る。捕手は昨季正捕手として活躍した小藤翼に加え岸本朋也が務め、層の厚さが感じられる。新主将に就任した一塁手の佐藤晋甫は打撃センスに加えチームメイトからの信頼も厚く、チームのまとまりを作るには適材だ。

 開幕カードの勝ち点奪取を実現させる最低条件は、もちろん早大の投打レベルを超えることだ。その中でも法大の課題となるのがリリーフ投手陣の再興である。先発陣が作った「勝てる試合」を落としてしまうというケースが何試合も見られた。今季は、技ありの投球で強打者を圧巻する貴重な左腕投手の新井悠太朗(営2)、新1年生ながらオープン戦で力強い投球を見せた柏野智也(営1)がリリーフ投手の低迷を打開できるかに期待だ。それに伴って正捕手候補の鎌倉航(法3)のリードにも注目したい。一方の打線は盤石の上位打線に注目したい。小林満平(法3)と大西千洋(営3)の1,2番コンビが固定され、足を使い中軸の打者へと良い流れを作っていくことが重要だ。法大の4番に座る中山翔太(人3)は昨季早大戦で2本塁打を記録。記録を見るだけではカモとしているだけに、彼の前に走者を置いておきたいところだ。

 優勝回数44回を誇る法大に対し、早大は1位の45回。伝統ある両校はこれまで幾度となく激戦を繰り広げてきた。覇権奪還を目指し、開幕から良いスタートダッシュを切って歓喜の瞬間を待ちたい。(スポーツ法政新聞会・岡崎祐平)

 ◎ネクストブレイク舩曳海 【打撃を強化して迎える2年目 悲願のスタメン奪取へ】

 満開の桜の下行われる春季リーグ戦のブレイクを期待して選手を取り上げるこのコーナー。第1回は俊足が持ち味の舩曳海だ。昨春は規定打率未満だが、打率.429と大暴れした舩曳海(キャ2)は昨季、すべて代打か守備固めによる出場のみに終わった。無安打に終わる悔しいシーズンだった。その鬱憤を晴らすかのように昨季の新人戦では打率.500、1本塁打、5打点の大活躍。オープン戦ではスタメンの出場も多く、開幕スタメンが予想される。

 「今は自分の思い通りのスイングが出来てます」舩曳は力強く語った。1年次は高校球児より力強い大学投手の速球に苦戦した。昨季リーグ戦終了後は主に打撃練習に精を出した。全体練習終了後に個人で素振りに勤しんだ。塁に出れば投手が嫌がる足を持ってるだけに、打撃が鍵を握ることは明確だ。舩曳の打撃結果が「サクラ咲く」となれば、切れ目のない打線が出来上がるだろう。(スポーツ法政新聞会・藤原陸人)

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