阪神・佐藤輝&森下 “生・大谷”に学ぶ!6日侍ジャパンとの強化試合で間近で打撃チェック「楽しみ」

[ 2023年3月3日 05:15 ]

必勝祈願で佐藤輝(左)と談笑する森下(撮影・須田 麻祐子)
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 猛虎の開幕クリーンアップ候補コンビが、“生・大谷”に迫る!阪神・佐藤輝明内野手(23)とドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)が2日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する大谷翔平(28=エンゼルス)の打撃吸収にそろって意欲を示した。6日の侍ジャパンとの強化試合(京セラドーム大阪)では試合だけでなく、フリー打撃も間近でチェックする絶好機。世界最高レベルの打撃は若きスラッガーにとって、最高の教科書になるはずだ。

 甲子園での全体練習を終えた佐藤輝が、野球少年のように目を輝かせた。「それは見てみたいですね。すごい楽しみです」――。WBCに出場するため1日に帰国した大谷の名を耳にするやいなや、即座に反応した。

 「打者・大谷」は世界最高レベルの活躍を示す、自らと同じ左のスラッガー。バットマンとして、気にならないはずがなかった。普段から動画もチェックしており、内角高めなどへの対応に注目してきた。「いつも見ていますし、すごいバッター。どこまで飛ばすのかなというところは素直に気になります」と言葉に敬意をこめる。

 その極意に迫るためにも、6日の強化試合は佐藤輝にとって大きなチャンスだ。試合での打席はもちろん、試合前のフリー打撃からでも多くの情報を得ることができる。バットの出し方、打席に入るまでのルーティンなど動画だけでは分からない部分を、至近距離から確認することができる。直接アドバイスを受けることも、決して不可能ではない。「ワクワクします」と同じグラウンドで同じ時間を共有する瞬間を思い描き、胸を躍らせた。

 その思いは、右のスラッガー・森下も同じだ。「見られるのであれば、時間を割いてでも見たい。本当に目標にすべき選手の一人。そういう人を生で見られるのは楽しみ。すごい尊敬しています」。昨年12月の入団会見でも目標の選手として名前を挙げた「二刀流」との接触を渇望した。

 もちろん、世界最高レベルに触れる絶好機に、情けない姿をさらすわけにもいかない。「満員になって、すごく盛り上がると思うので、その中でいつも通りのプレーができるように頑張ります」と佐藤輝。森下も「(開幕戦の舞台で)いいイメージができることが大切だと思うので、しっかり打っていきたい」と意欲を示した。この日の練習でも佐藤輝は三塁、森下は外野でそれぞれ40分間の特守に励み、汗を流した。

 岡田監督も「“大谷の打ち方をせえ”言うても、そんなもんできへん。でも、ちょっとでも近づこうとするのはええことや」と若きスラッガー候補たちの背中を押す。大谷の何を見て、何を学ぶのか――。それが、開幕クリーンアップ実現を加速させる材料になる。(鈴木 光)

《両選手の憧れの選手》 ○…佐藤輝と森下はかねて大谷に憧れの念を抱いていた。佐藤輝は1年目の21年7月13日、大リーグの球宴でホームランダービーに出場した大谷について「ちょっと見ましたけど、飛距離とか格が違いました。ちょっとでも近づけられるようなバッティングをしたい」と刺激を受け、同年10月29日付本紙上では評論家・田淵幸一氏から大谷の打撃フォームを研究するよう提言も受けた。森下は昨年12月12日の入団会見で「目標はエンゼルスの大谷選手のような世界で通用するプレーヤー」と決意表明していた。

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2023年3月3日のニュース