侍ジャパンが中日に7失点完敗 大谷、ヌートバー、ダル見守る中…投手陣乱調、打線元気なく課題残す1敗

[ 2023年3月3日 22:33 ]

侍ジャパン壮行試合   日本代表2―7中日 ( 2023年3月3日    バンテリンD )

壮行試合<侍・中>6回、戸郷が中日打線につかまり、険しい表情で見つめる栗山監督(中央)(撮影・椎名 航)
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 3月9日開幕の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は3日、バンテリンドームで行われた壮行試合で中日と対戦。2番手・戸郷と3番手・松井の乱調に加え、打線に元気がなく2ー7と完敗。壮行試合3試合目で初黒星を喫した。

 試合後、栗山監督は「これだけの選手が集まってもうまくいかない時もある。課題は課題として、しっかり考えてやっていく」と声を絞り出した。

 2月25日のソフトバンクとの壮行試合第1戦は2回無失点。「(WBC)球にも対応できています」と語っていた今永が先発した。しかし、この日は初回から首をかしげる場面が多かった。それでも2回は3連続三振斬り。3回に先頭の龍空は空振り三振に抑え初回から5連続三振を奪ったが、続くドラフト6位ルーキーの田中幹也に左前に運ばれ1死一塁。ここで盗塁を許し、1番・大島の遊飛後に2番・カリステに三遊間を破られ先制点を許した。

 1点を追う4回だった。この回先頭の牧が相手先発左腕・小笠原から遊撃内野安打を放ち出塁すると、続く村上が壮行試合9打席目で待望の初安打。無死一、三塁5番・岡本の三ゴロ併殺崩れの間に同点に追いついた。

 だが、3回56球を投げ7奪三振1失点の先発・今永からバトンを受けた戸郷もピリッとしない。逆球が目立ち、6回にはアキーノ、高橋周、木下拓に3連打を浴び2失点。7回には3番手でマウンドに上がった松井も前回登板同様に制球が定まらず2/3回を2安打3四球4失点。2死満塁で交代した栗林でも悪い流れは止められず、この回一気に4点を失った。

 ここまで併殺崩れの1点だけとつながりを欠く打線は7回も山川、源田、中村で3者凡退。8回は先頭の周東がこの日初長打となる右翼フェンス直撃の二塁打で無死二塁とすると、山田が右飛、サポートメンバーの岡大海は空振り三振。2死二塁から牧が右翼線を破る二塁打でようやく2点を奪った。

 9回は5番手として大勢がマウンドに上がり、きっちり3人で抑えたが、打線は得点を奪うことができず2ー7で中日に完敗。この日チームに合流した大谷、ヌートバー、そしてダルビッシュがベンチで見守る中、攻守に課題を残す一戦となった。

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