落合博満氏　3年間優勝から遠ざかり「願掛け」　4年ぶり美酒は「肌から浸透して…」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。4年ぶりにリーグ優勝を果たした監督生活7年目の2010年シーズンを振り返った。

　2010年シーズンは2位・阪神、3位・巨人との大混戦を制し4年ぶりにセ・リーグを制覇。日本シリーズではパ・リーグ3位から下克上を決めたロッテに第7戦までの熱戦の末に敗れた。ナゴヤDで行われた第6戦は延長15回2ー2の死闘ドロー、5時間43分というシリーズ最長試合としてプロ野球史に刻まれている。

　「家で聞いた」という4年ぶりのリーグ優勝。中日は試合がなく、練習に顔を出して帰宅。阪神が広島に負けて優勝が決まった。「球場（再び）行ったらオーナーはじめ皆さんそろっててね。それで優勝決まったっていうんで優勝会見。その日にビールかけやったのかな？」とあいまいな記憶をたどった。

　3年間優勝から遠ざかって迎えた2010年シーズン。落合氏は禁酒宣言をして臨んだ。当時のことを「なんか願掛けをした覚えはある」と振り返り、「前の年の納会の時に“いや、優勝するまで酒飲みませんから”ってオーナーのお酌を断ったくらいだから」「1滴も飲まなかった」と笑った。

　4年ぶりの美酒は格別だった。「ビールかけってのは特別なもんだよ。お酒って飲むから酔っぱらうだけじゃなくて、かけりゃ肌から浸透していくってのはよく分かるわ。それで体がぽっぽ、ぽっぽ、ぽっぽ、ぽっぽしてくるっていうね。だから肌から浸透していくってのはよく分かるっていうのがビールかけだよ」「そのために野球やってるようなもんだから！」と大きな声で笑う「落合監督」の姿が印象的だった。お酒が「肌から浸透していく」感覚とは――。プロ野球界では優勝したチームだけが味わえる、特別な経験だ。