ソフトB・藤本監督 不振の三森に「ズルズルは困る。悪いまま開幕はない。尻に火がついたらいい」

[ 2023年3月3日 05:00 ]

練習試合   ソフトバンク1ー3西武 ( 2023年3月2日    アイビー )

<ソ・西>9回、三振に倒れた三森(撮影・中村 達也)
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 三森よ、尻に火をつけろ――。ソフトバンクは2日、西武との練習試合に敗れた。藤本博史監督(59)は、正二塁手の本命・三森大貴内野手(24)を先発から外し、フレディ・ガルビス内野手(33)を二塁に送り込むなど発奮材料を投入。4日の広島戦(ペイペイドーム)で始まるオープン戦からの復活を促した。

 2点を追う9回2死一、二塁だ。途中出場での2打席目だった三森の空振り三振で、試合は終わった。二塁手のレギュラー本命とされる男は、2月23日のキューバ戦からの対外試合6試合で14打数1安打の打率・071と精彩を欠く。藤本監督は期待を込めての“最後通告”を行った。

 「状態を上げてくれると信じている。精彩を欠いたまま、ズルズルは困る。悪いまま開幕はない。三森の尻に火がついたらいい」

 この日も奮起を促すために刺客を送り込んだ。2年目の両打ち助っ人ガルビスを「7番・二塁」でスタメン起用。昨季は三塁で33試合、遊撃2試合だった男は“本職”と呼べない位置でも2打席目に右二塁打を放った。

 「ガルビスの打撃が良くなってきているし、WBCを終えた周東も二塁をやる。悪かったら誰かに取られますよということ」と指揮官。この日、三森は7回2死一、三塁でも凡退など2打数無安打と発奮できなかった。

 6年目の昨季は、いずれもキャリアハイの102試合出場。打率・257、9本塁打、36打点、20盗塁。88試合で二塁手で先発出場するなど、不動のリードオフマンとして定着していた。定位置に一番近くにいるが、2月25、26日の侍ジャパンとの壮行試合では失策にバントミスなどらしさが見えなかった。

 松山秀明内野守備走塁コーチの提案で2月28日のロッテ戦はスタメン落ち。若手中心の1日の同カードで先発機会を得たが、無安打。トンネルの出口は見えていないが、常にプラス思考なのが三森の最大の武器である。

 陸路で福岡に戻るバスに乗り込む際にまずは切り替えを強調した。「場所も変わりますし、ここからよりアピールが必要と思っています。やることだけをきっちりとやっていけばいいかなと思います」。指揮官の期待に笑みを浮かべながら、冷静に応じていた。(井上 満夫)

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2023年3月3日のニュース