ヤクルト村上宗隆が王貞治超え56号 61打席ぶり弾で58年ぶり記録更新!久々の“確信歩き”

[ 2022年10月3日 20:17 ]

セ・リーグ   ヤクルトーDeNA ( 2022年10月3日    神宮 )

<ヤ・D>7回、56号ソロを放つ村上(撮影・会津 智海)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が3日、DeNAとの今季最終戦(神宮)で待望の今季56号本塁打を放ち、1964年に王貞治(巨人)が記録した日本選手シーズン最多本塁打55本を58年ぶりに塗り替えた。

 “指定席”の「4番・三塁」で先発出場。歴史的な瞬間は7―2で迎えた7回にやってきた。ここまで二ゴロ、左前打、一ゴロで迎えた第4打席はこの回の先頭打者。マウンドにはこの回から5番手右腕・入江が上がっていた。その入江の代わりバナとなった初球だった。内角高めの力ある151キロ直球。それを完璧に捉えた。久々の“確信歩き”だ。打った瞬間、それと分かる当たりに村上は笑みを浮かべながら自陣ベンチに向かってガッツポーズ。さらに雄叫びをあげ、人差し指を立てる“1番ポーズ”で喜びを爆発させた。

 打球は球場全体から巻き起こる大歓声に包まれながらヤクルトファンが待つ右翼スタンドへ。村上にとっては9月13日の巨人戦(神宮)で菅野から54号、大勢から55号を放って以来の一発で、58年間、日本選手が誰も打ち破れなかった“世界の王”の55本をついに超えた瞬間だった。55号で王に並んでからはスランプに陥り、三振の数が急激に増えた。この日の56号は今季最長の14試合61打席ぶりとなる一発。プレッシャーに打ち勝ち、今季最終戦の最終打席で“王超え”を果たした村上は2013年にウラディミール・バレンティン(ヤクルト)が残したプロ野球記録のシーズン60本塁打に続いて歴代単独2位となった。

 この試合で第1打席から3打席連続凡退していれば、すでに全日程を終えていた大島(中日)の打率・314を下回ることを避けるため途中交代する可能性が高かった。だが、3回に左前適時打を放って見事重圧を打ち破り、史上最年少&令和初の3冠王を決定的にしていた。また、この本塁打で134打点。左打者としてシーズン最多となる1985年のランディ・バース(阪神)に並んだ。

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2022年10月3日のニュース