広島・佐々岡監督「チームを勝たせてあげられなかった」「カープをずっと応援していきたい」会見一問一答

[ 2022年10月3日 12:44 ]

退任する佐々岡監督は、会見の席で改めて思いを語る(撮影・椎名 航)
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 今季限りで退任する広島・佐々岡真司監督(55)が3日、マツダスタジアム内で退任会見を行った。以下は、その一問一答。

 (自ら切り出し)このたび、ユニホームを脱ぐことになりました。3年間という短い間でしたけど本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 ―決意した日、その理由は。
 「3年目のシーズンを迎える今年のキャンプから、今年結果が出ないと辞めるぐらいの覚悟を持って3年目のシーズンに入りました。順調に開幕から連勝を重ね、いけるぞという気持ちの中、苦手な交流戦も自信を持って入れるなという気持ちで入ったが、大きく負け越し、そして早々に優勝争いから脱落し、9月に入ってカープの優勝が消滅したところから自分の中では今年で…という気持ちにもなりながら、まだまだAクラス、クライマックスへの戦いがあると、その気持ちを持ちながらでしたけど、ヤクルトが優勝を決めたその日に家でテレビを見ながら、高津監督の胴上げを見ながら、自分でなかったと思いながら、次の日に球団、常務に責任を取りたいという意思は伝えました」

 ―退任を伝えたときの周囲の反応は。
 「自分が辞めるというのは、本当に最後の最後まで言っていませんし、ある程度、察知している選手、コーチもいたかもしれないですけど、最終的に言ったのは昨日の最終戦の練習前のロッカーでコーチ、そして選手、スタッフ、裏方さんの前で辞めますという言葉を言いました」

 ―コロナ禍に見舞われた3年間を振り返って。
 「いろいろ歴代の監督の話も聞きながら、大変さもよく知っていた中で2020年から引き受けて、まさかのこういう状況になるとは誰も思っていませんでしたし、わたくしも就任して順調にキャンプをこなしながら、そしてそのキャンプ中盤からコロナ禍ということが始まり、開幕も遅れ、全く想像していなかった1年目で何をしていいか経験がない分、戸惑ったことは確かにありましたけど、これはどこの球団も一緒のことで、受け止めながらやったつもりですけど、正直難しい面もありました」

 ―印象に残っている試合は。
 「勝負の世界ですから、勝ち負けある中で、いろんな場面で3年間少ない試合数ではありますけど、監督なっての1勝目というのは、また開幕が遅れた難しい中で大瀬良大地をエースとして開幕投手にして、それで勝てたのが自分の監督としての1勝というのは今でも忘れません」

 ―理想とする監督像に近づけたか。
 「3年間という時間の中でやりたいこと、できなかったこと、こういう状況の中でできなかったことはあるかもしれないけど、そういうことを踏まえた中でやっていくのが監督の仕事であって、それができなかった。チームを勝たせてあげられなかった。これだけの戦力がありながら、こういう状況の中でもうまくまとめて、チームの一体感という言葉を持って監督に就任しましたけど、僕の力でできなかったということがこういう結果につながったと思いますし、だからこそ、こういう責任を取るという気持ちで本日に至っています」

 ―カープへの思い。
 「好きな球団にカープファンとして、選手18年やらせてもらって、1軍、2軍投手コーチとして5年。好きな球団で野球をできる喜びと、また最後に監督をさせてもらうという幸せな男でした。選手、コーチという立場であれば技術向上とか、監督であれば、見る角度、見るものがいろいろと違う。1人だけではなく、全体を見ないといけない。全体をしっかりとまとめていかないといけない。そこは選手とコーチの違いだと思いますし、その監督としてみんなをまとめることができなかった。それがこういう結果になっていると思っています」

 ―今後について。
 「昨日、シーズンが終わってユニホームを脱いで、まだ今日なので全く今後のことは決まっていませんし、分かりませんけど、ただ言えるのは、本当にずっと子どもの頃からカープファンでカープを応援し続けてきましたから、来年以降も一カープファンとしてカープをずっと応援していきたいと、そう思っています」

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2022年10月3日のニュース