ヤクルト内川&坂口“イチ流の別れ”村上、塩見ら号泣…DeNAベンチも総立ち 2打席終え守備に就き交代

[ 2022年10月3日 19:36 ]

セ・リーグ   ヤクルト―DeNA ( 2022年10月3日    神宮 )

<ヤ・D25>4回、守備についた内川が交代でベンチに戻る前に村上と抱き合う。内川も村上も涙を見せる(撮影・篠原岳夫)
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 今季限りでの引退を表明しているヤクルト・内川聖一内野手(40)と坂口智隆外野手(38)が3日、シーズン最終戦となるDeNA戦(神宮)にスタメン出場。坂口は第1打席で左前打、内川は3回の第2打席で左翼線を破る適時二塁打を放ち、ともに2打数1安打。4回の守備に就いた後、交代を告げられ涙を流しながらグラウンドに別れを告げた。

 村上が、塩見が、ベンチの山崎がグラウンドで涙を流した。3回にベンチで高津監督と話をした坂口と内川。この回に第2打席を終え、交代かと思われたが、坂口は右翼に、内川は一塁に向かってベンチから飛び出してきた。目を真っ赤に染めた2人は、大歓声に帽子を取ってあいさつ。その後、球場内に2人の交代が告げられた。号泣する村上らと笑顔で抱擁を交わした坂口と内川は、涙を拭いながら、本拠地・神宮のグラウンドに一礼。現役生活に幕を閉じた。

 2019年にイチローが現役最後に受けた粋な演出と同じ特別な時間が流れた4回表。ベンチでは山崎、赤羽、嶋らも涙。その際には大観衆だけではなく、DeNAベンチも総立ちで拍手を送っていた。

 <イチローの引退試合でのメジャー流儀式>2019年3月20日、日本での開幕戦(東京D)マリナーズ―アスレチックスでイチローが現役最後に受けた演出。日本では7年ぶりに公式戦出場し、二飛、四球の1打数無安打後の4回裏だった。東京ドームの4万5787人観衆がざわついた。いったん右翼の守備に就いたイチローが駆け戻ってきた。交代。同僚が駆け寄り抱擁し、ハイタッチでベンチへ。アスレチックスのベンチも総立ちで拍手を送った。メジャーでも、スーパースターだけに許される時間だった。イチローは「日本のファンの人、アメリカ(では)よくやるけど、ちょっと戸惑ったよね。それはそうでしょう」と語っていた。

 ▼内川(3回に左翼線適時二塁打)打ったのはストレートです。今までいろいろ悩みながら打席に立っていましたが、今日くらいは何も考えずに打席に立とうと思って打席に入りました。今日の2打席がヤクルトにきて一番良い当たりの打球が打てました。

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