ヤクルト内川「今日の2打席がヤクルトに来て一番良い当たりの打球が打てました」2186安打で現役に別れ

[ 2022年10月3日 19:55 ]

セ・リーグ   ヤクルト―DeNA ( 2022年10月3日    神宮 )

<ヤ・D25>4回、守備についた内川が交代でベンチに戻る前に村上と抱き合う
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 今季限りでNPBからの引退を表明しているヤクルト・内川聖一内野手(40)が3日、シーズン最終戦となるDeNA戦(神宮)に「5番・一塁」でスタメン出場。3回の第2打席で左翼線を破る適時二塁打を放ち、二塁ベース上で涙を見せた。初回の第1打席では本塁打性の大きな中飛だった。4回の守備に就いた後、プレー前に交代を告げられ、通算2186安打の安打製造機は現役生活に別れを告げた。

 内川は、現役最後となる3回の第2打席の左翼線を破る適時二塁打について「打ったのはストレートです。今までいろいろ悩みながら打席に立っていましたが、今日くらいは何も考えずに打席に立とうと思って打席に入りました。今日の2打席がヤクルトに来て一番良い当たりの打球が打てました」と目を潤ませ語った。

 初回にも大きなあたりをセンターに飛ばし神宮のファンを沸かせた内川。3回の第2打席で左翼線を破る適時二塁打を放った。村上の3冠王を確実とする左前適時打の後に打席に立った内川は、相手先発左腕・坂本の144キロの低めストレートを完璧に捉え、打った瞬間大きくガッツポーズ。二塁ベース上に到達した時にはすでに目を真っ赤に染めていた。村上らがベンチから立って拍手を送る中、同じくこの試合がラストゲームの坂口も涙を流していた。

 4回表、坂口、内川がそれぞれ守備に就くと、帽子を取ってファンにあいさつ。その後に交代を告げられ、グラウンドで号泣する村上、塩見らと抱擁を交わし、涙を流しながらベンチへ引き揚げた。ベンチでは山崎、赤羽、嶋らも涙。その際にはDeNAベンチも総立ちで拍手を送っていた。

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