ヤクルトの村上弟・慶太がプロ入りアピール弾!九州学院ラストゲームで2安打3打点

[ 2022年10月3日 04:00 ]

栃木国体 高校野球硬式の部   九州学院4ー6聖光学院 ( 2022年10月2日    宇都宮清原 )

<聖光学院・九州学院>5回、ソロを放った九州学院・村上慶(撮影・藤山 由理)
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 九州学院(熊本)は聖光学院(福島)との開幕戦に臨み、4―6で競り負けた。プロ志望届を提出している村上慶太内野手(3年)は「4番・一塁」で先発出場し、5回の左越えソロを含む2安打3打点。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)を兄に持つ「未完の大器」が高校ラストゲームで輝きを放ち、20日のドラフト会議を前に最後のアピールとなった。

 打席で投手を威圧する1メートル90、100キロの体躯(たいく)を誇る左打者は将来性十分。高校野球ラストゲームで村上のバットが火を噴いた。外角直球をコンパクトに捉えると、弾丸ライナーが左翼フェンスを軽々と越

 「良い形で打てました。いろいろな方の支えがあって結果が残せたので、感謝の気持ちでいっぱいです」

 今夏の甲子園準々決勝で敗れた聖光学院と国体の開幕戦で再戦。4打数無安打に終わり涙で聖地に別れを告げた村上は「ずっと悔しさを忘れずに練習してきた」と燃えていた。

 0―2で迎えた3回に中前への2点打で同点とし、さらに2―3で迎えた5回には左越えに高校通算7号の同点ソロ。4―6で惜敗して雪辱は果たせなかったが、2安打3打点と気を吐いた。「甲子園にも国体にも出られたので本当に楽しかった。皆にありがとうと伝えたい」と悔いなく高校野球を終えた。

 プロ志望届は9月下旬に提出済み。昨冬、「宗にい」と慕う兄・宗隆から「可能性があるならば挑戦しろ」と背中を押され、10・20のドラフト指名を目指す決断に至った。

 9月24、25日には神宮で兄の試合を観戦。25日のリーグ優勝決定も見届けた。日本選手最多の56本塁打に挑戦する姿に「異次元の世界。自分はまだまだレベルが足りない」と謙遜するが、「自分のプレーで村上宗隆を、“村上慶太の兄”と言わせるように頑張ろうと思います」と笑った。今はプレーヤーとして、はるか遠くにいる兄の背中。手が届く日まで、バットを振り続ける。 (柳内 遼平)

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2022年10月3日のニュース