金沢志奈　初Vへ堅首　申ジエの教え守り切り替え「100%全力でプレーするように」

女子ゴルフツアー　リゾートトラスト・レディース第3日 （ 2024年5月25日    兵庫県・関西GC＝6545ヤード、パー72 ）

＜リゾートトラスト第3日＞首位の金沢志奈はセカンドショットを放ちカメラマンに手を振る（撮影・井垣　忠夫）
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　プロ8年目の金沢志奈（28＝クレスコ）が4バーディー、1ボギーの69をマークし、ツアー初優勝に王手をかけた。昨年から師弟関係にある元世界ランク1位の申ジエ（36＝韓国）から授かった金言を胸に、初日から首位をキープ。完全優勝を視界に捉えた。今季初優勝を狙う岩井明愛（21＝Honda）が69で1打差の2位につけた。

　5打差に10人がひしめく混戦の中、金沢は3日連続60台をマークし首位をキープした。「ティーショットが気持ちよく打てていなくてミスも多いけど、グリーン周りでカバーできた。セカンドショットも良いショットを何回か打てた」。初日からのトップを守った28歳は冷静に分析した。

　昨年から師弟関係を結ぶ申ジエの教えを守った。これまで気持ちをうまく切り替えられなかったが、合宿や練習ラウンドなどをともにする大先輩から、「今立った場所を精いっぱい、100％全力でプレーするように」と教えられた。9番で今大会初めてのボギーを叩くも、「しょうがないかな。次頑張ろう！」と言い聞かせ、10番パー5でバウンスバックに成功。12番、16番ではともに3メートルにつけてバーディーを奪うなど、勝負どころでのアイアンショットがさえた。

　パリ五輪出場を目指す申ジエは米ツアーに積極的に参戦中。「お互い自分の持ち場で頑張って、また会えるように」と再会の日を思い描く。最高成績は21年伊藤園レディースの2位。ツアー初優勝を師匠への手土産にする。