【二所ノ関親方 真眼】大の里“がむしゃらさ”肝に銘じて

[ 2024年5月26日 04:30 ]

大相撲夏場所14日目 ( 2024年5月25日    東京・両国国技館 )

湘南乃海(左)を押し出しで下す大の里(撮影・久冨木 修) 
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 14日目を終えてまだ大銀杏(おおいちょう)が結えない力士が単独首位。ここまで混戦になるとは正直思いませんでした。大の里はここ2日間の内容が師匠目線でも素晴らしい。右の上手を許すと大きな力を発揮する相手に対し、右を差し勝った上に左からの攻めも良かった。

 優勝に王手がかかりましたが、余計なことを考えず、いつも通りの相撲を取りきること。いつも言っていることですが、若者らしくがむしゃらに、の姿勢を肝に銘じてほしい。

 対照的に琴桜は少し硬さもあったのでしょうか。阿炎の落とし穴にまんまとはまったような敗戦でした。これまでは相手が突きにくそうな独特の距離感から圧倒する場面が多く7連勝中。ただし今回は阿炎がやりたいことをやられてしまった印象です。

 作戦通り、してやったりの阿炎は初優勝の時と雰囲気が似ています。実力者で、優勝の経験もある。混戦になればなるほど怖い存在です。(元横綱・稀勢の里)

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