二所ノ関親方 愛弟子・大の里初Vにも“稀勢流”祝福「3敗で優勝と思うなと言いたい。でも今日だけは…」

[ 2024年5月26日 18:04 ]

二所ノ関親方
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 大相撲夏場所は26日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、新小結・大の里(23=二所ノ関部屋)が関脇・阿炎(30=錣山部屋)に勝って12勝3敗で初優勝を決めた。初土俵から所要7場所で、幕下付け出しでは横綱・輪島の15場所を更新する史上最速優勝。新小結での優勝は1957年夏場所の安念山以来67年ぶりとなった。春場所の尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)に続いて2場所連続の“ちょんまげ優勝”で、23歳の大器が横綱、大関陣に休場が相次いだ大混戦の場所を制した。

 土俵上でともに汗を流し育ててきた愛弟子の入門1年目での偉業に、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「落ち着いていつも通りの相撲が取れていた。前に強く出る相撲ができていた」と称え「練習では優勝を意識しないよう鼓舞する声かけを心掛けていた」と明かした。

 それでも、期待する23歳の大器に求めるものは大きい。「(これからも)地道な体づくりが必要。部屋に帰ってきたら3敗で優勝と思うなと言いたい。でも今日だけは喜んでいい」と“稀勢流”の祝福の言葉を贈った。

 本割でつかみ取った初賜杯。割れんばかりの拍手を浴びながら優勝力士インタビューに臨んだ大の里は「ありがとうございます。1月、3月と優勝できなくて、こうしてチャンスをものにできてうれしいです。(優勝の瞬間は)歓声が凄くて、優勝したんだな、と」と一言一言かみしめるように語った。そして「土俵下では…昨日親方からは優勝しても喜ぶなと言われたので冷静に冷静に」と二所ノ関親方との前日秘話を笑顔で明かしていた。

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