東日本大震災から10年 被災した子どもを支援「スポーツこころのプロジェクト」が活動終了

[ 2021年4月5日 05:30 ]

オンライン会見終了後に記念撮影を行ったスポーツこころのプロジェクト実行委員会副会長の川淵三郎氏(右)と同プロジェクト運営本部長の手嶋秀人氏
Photo By スポニチ

 東日本大震災以降、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県55自治体を対象に2011年5月から活動を行ってきた「スポーツこころのプロジェクト」が、3月31日で活動終了することになり同日、活動報告記者会見をオンラインで行った。

 会見には同プロジェクト実行委員会副会長の川淵三郎氏、運営本部長の手嶋秀人氏が出席し、10年間にわたる活動について報告した。同プロジェクトは、東日本大震災で被災した「全ての子どもたちのこころの回復」を支援するために、日本スポーツ振興センター(JSC)による助成を受け、日本スポーツ協会、日本オリンピック委員会、日本サッカー協会、日本トップリーグ推進機構の4団体が協力して実施した事業。熱きこころを持ったアスリートが「夢先生」として、被災地の小・中学校を訪れて行った「スポーツ笑顔の教室」は、子どもたちと体育館で体を動かす「ゲームの時間」と、教室で語り合う「トークの時間」を通して、子どもたちが笑顔や元気、自信を取り戻し、自分自身の力や可能性に気づけるようにメッセージを伝えてきた。

 当初、小学5年生を対象に実施してきた同プロジェクトは16年から中学2年生も対象に行われ、実施回数は4613回、実施校数が652校、参加児童・生徒数が11万9520人、参加夢先生・アシスタントは567人(90競技)という活動結果となった。

 川淵氏は「日本サッカー協会が06年に立ち上げた『JFAこころのプロジェクト』をベースに発足したのが『スポーツこころのプロジェクト』でした。当時は子どもの自殺やいじめが社会問題になっていて、サッカー界で何かできないかということを検討し、夢をキーワードにしてスポーツ選手らの実体験を生きた教本に、07年から夢教室を全国展開していきました。そして、11年に東日本大震災が起き、被災地の子どもたちの現状を目の当たりにし、今こそスポーツ団体が一致すべきだと、当時の日本体育協会(現日本スポーツ協会)の次期会長となる張富士夫さんに話して、即決してくだり、同年5月にスポーツ4団体でプロジェクトを発足し、財政的な支援を当時JSCの理事長を務められていた小野清子さんにお願いしました」と、プロジェクト発足に至るまでの経緯について話した。

 プロジェクト発足から10年間、現場で陣頭指揮をとってきた手嶋氏は「今日をもって、本プロジェクトの活動は終わりますが、これからは日本サッカー協会の夢の教室としてぜひとも引き継いでいってほしいと思います。最後にJSCさんの支援が本当に大きく、10年間にわたっての支援がなければプロジェクトは継続できなかったと思います。心より感謝いたします」と、活動終了報告と併せて感謝の気持ちを伝えた。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年4月5日のニュース