どうなる東京五輪…日本のエース・上野が右脇腹痛で緊急降板「無理して投げるべきじゃないという判断」

[ 2021年4月5日 05:30 ]

スポニチ後援第54回日本女子ソフトボールリーグ1部第1節・尼崎大会第2日   ビッグカメラ高崎0―1豊田自動織機 ( 2021年4月4日    兵庫県尼崎市・ベイコム野球場 )

<豊田自動織機・ビックカメラ高崎>延長9回2死で体の張りを訴え降板しベンチでトレーナーと話すビックカメラ高崎・上野(右)(撮影・後藤 正志)
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 「スポニチ後援第54回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催)の第1節5試合が3会場で行われ、東京五輪代表のエース、ビックカメラ高崎の上野由岐子投手(38)が緊急降板した。豊田自動織機戦に今季初登板で先発も延長タイブレークの9回途中に右脇腹痛で降板。3度目の五輪への影響が心配される事態となった。試合は0―1で今季初黒星。トヨタ自動車とデンソーが2連勝とした。シオノギ製薬―伊予銀行は雨のため5日に順延となった。

 タイブレークの9回1死二、三塁で10個目の三振を奪った直後だった。上野はマウンド上で右脇腹をさすった。そして首をかしげながら、ベンチへ。右脇腹を伸ばし、一度はその場で軽く投球したものの結局、浜村へ託した。

 試合後、比較的明るい表情で取材に応じた上野は「多分、痛めている感じ。無理して投げるべきじゃないという判断をした」と説明。痛みは急に出たといい、「やっぱり五輪もあるし、軽症で治まっていたらいい」と冷静に話した。

 アクシデントに見舞われるまでは、快調だった。初回は3者連続で空振り三振。得点圏に走者を置く場面もあったが、全く動じずに3安打しか許さず0を重ねた。

 上野と藤田倭の二枚看板を擁する日本は、東京五輪の投手陣を過去最少の3人しか選ばなかった。3度目の五輪に挑むエースも、責務は分かっている。緊急降板が「これだけ長くやっているのでケガは多い」という38歳ならではの危機管理であることを祈るばかりだ。

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