服部道子五輪代表コーチ 有力な金メダル候補があらわれた メジャー初Vの21歳に感嘆

[ 2021年4月5日 16:15 ]

米女子ゴルフツアー ANAインスピレーション 最終日 ( 2021年4月4日    カリフォルニア州ミッションヒルズCC=6865ヤード、パー72 )

優勝したパティは優勝トロフィーを手に笑顔をみせる(AP)
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 優勝したパティ・タバタナキット選手は本当に強かった。メジャーで4日間首位を走って勝つためには、メンタルの強さとそれを支える技術が必要です。彼女は飛距離が出て、硬いグリーンでも止められるパワーがある上にショートゲームもうまい。深いラフの時は手首のコックを使って、より鋭角にヘッドを入れてラフの抵抗を減らし、正確にボールにコンタクトできる技術も持っています。

 その巧みな小技で決めた2番パー5のチップインイーグルは、彼女自身を楽にさせたと思います。最終日は誰でもプレッシャーがかかるものです。ましてや彼女は優勝経験のないツアー2年目の21歳。序盤で2つスコアを伸ばせたのは、大きかったと思います。東京五輪にはタイ代表で出てくる可能性が高いと思われますが、有力な金メダル候補があらわれたなという感じです。

 2打差の2位に追い上げたリディア・コ選手も素晴らしいゴルフを見せてくれました。 この大会で16年に勝って以降、スイング改造や肉体改造で一時調子を落としていましたが、自分がやろうとしていることと感覚が、ようやくしっかりマッチしてきたのでしょう。10アンダーの62は18ホールの大会コースレコードタイ。しかもノーボギー。スイングのシャープさやショートゲームの精度が増し“強いリディア・コ”が戻ってきたなという感じでした。

 日本勢では河本選手が69とスコアを伸ばしました。最終日に60台を出せたのは自信になったはずです。何より、世界のいろいろなタイプの選手と4日間回ることができて、収穫も多かったのではないでしょうか。

 笹生選手は一つ一つのショットは素晴らしいポテンシャルを感じさせましたが、流れをつかめなかった。メジャーのセッティングになった時のマネジメント力を身に付けると、ゴルフがもっともっと楽になるはずです。

 畑岡選手はスイングを修正している段階で、今は苦しい時期かもしれませんが、ここを抜けると自分自身の体やフォームなどが、さらによく分かってくるようになると思います。対応力がある選手なので、これからに期待しています。(東京五輪日本代表女子コーチ)

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