照ノ富士 鶴竜引退で「次の世代の自分たちが頑張らないと」 大関復帰へ“マジック1”

[ 2021年3月24日 18:50 ]

大相撲春場所11日目 ( 2021年3月24日    両国国技館 )

<春場所11日目>隆の勝(左)を攻め込む照ノ富士(撮影・舛本 暖菜)
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 大関獲りの照ノ富士が隆の勝を寄り切って勝ち越しを決めた。立ち合い、相手右腕を右腕でたぐって抱え込み、左上手は深く相手たてみつ付近をつかんだ。投げを打ちながら隆の勝を後ろ向きにして、そのまま寄り切った。

 取組後、照ノ富士は勝ち越しについて問われたが、「とりあえずあと1番勝ってからという感じです」と即答した。復帰を目指す大関へ、三役だったここ3場所で求められる勝ち星まであと一つ。場所前から勝ち越しではなく、今場所の9勝を最初の目標として掲げてきた。12日目の玉鷲戦でここ3場所33勝目を目指す。

 この日、同じモンゴル出身の横綱・鶴竜の引退が発表された。入門以来、稽古を付けてもらった先輩であり、2015年秋場所では優勝決定戦を争い、敗れたライバルでもあった。

 思い出としては「自分が言うことではありませんが…」と前置きしつつ、「何事も前向きに取り組んだ横綱。自分もやらないといけないなという気持ちになった」と回想。さらには「さみしいですが、次の世代の自分たちが頑張らないといけない」と自らに言い聞かせるように決意を語った。 

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2021年3月24日のニュース