高安、貴景勝に2分30秒スタミナ勝ち「我慢できた」トップ守り後続に2差

[ 2021年3月24日 05:30 ]

大相撲春場所10日目 ( 2021年3月23日    両国国技館 )

貴景勝(左)を攻める高安(撮影・久冨木 修)
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 1敗で単独トップの小結・高安が大関・貴景勝を上手投げで破り、2日目から9連勝とした。約2分半の熱戦で4連敗中だった相手にスタミナ勝ちし、初優勝へ一歩前進した。大関復帰を目指す関脇・照ノ富士は平幕の志摩ノ海に突き落とされ3敗。平幕の千代の国も敗れ、2敗がいなくなり3敗が4人となった。

 お互い前傾姿勢。頭をつけ合った状態が続いても、高安は冷静だった。「相手が動くのを待っていました」。しびれを切らした貴景勝が左足でけたぐりにいくと、左を差し込む。右の上手にこん身の力を注いで豪快に投げ捨てた。大関時代の18年春場所以来、3年ぶりの9連勝に「我慢できました。相手の当たりを止めることを考えていた」と納得の表情だ。

 出番を待つ土俵下。目の前で2敗で追う照ノ富士が敗れた。「より一層気持ちが入ったけど、冷静に相撲が取れた」。貴景勝には4連敗中。立ち合いで相手の圧力に圧倒されるケースが目立ったが、この日は胸から体をぶつけるような当たりで食い止めた。2分30秒の熱戦を制しても息は上がらず。7日目の宝富士戦でも長丁場をものにしており「場所前にしっかり稽古をつけてきましたから。体力面では自信があった」と胸を張った。後続に2差をつけ、初優勝へも視界良好。「最後まで集中して取り切りたい」と力強く結んだ。

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