聖火ランナー予定だった古賀さん訃報に橋本会長「信じられない」

[ 2021年3月24日 14:15 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は24日、都内で五輪聖火リレーのスタート前日会見を開き、この日朝に亡くなった柔道男子71キロ級92年バルセロナ五輪金メダリストの古賀稔彦さん(享年53)について「ちょっと信じられないというか、体が震えた」と沈痛な表情を見せた。古賀さんは5月10日に故郷の佐賀県みやき町で聖火ランナーを務める予定だった。

 橋本会長と古賀さんはともに88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタ五輪に出場。「特にバルセロナで古賀さんがケガを押して金メダルを獲った瞬間はいまだに忘れられない。足を引きずりながら、凄く強い気持ちで決勝に向かっていくと言っていた。強い人だなと思った」と振り返った。また、「スマートですね」と古賀さんの印象を語り、04年アテネ五輪女子63キロ級で教え子の谷本歩実が金メダルを獲得後、古賀さんの胸に飛び込んでいったシーンを「アスリートの誰もが憧れるシーンだったのでは」と表現。「後進の指導に大変情熱的なものを注いでくださった姿を見て、こういった方々が次世代のスポーツ界を引っ張っていただけると思っていた。大変残念でなりません」と悔やんだ。

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2021年3月24日のニュース