【宇津木妙子の目】特徴的な投手3人態勢 6カ国出場で試合少なく負担も軽減

[ 2021年3月24日 05:30 ]

ソフトボール五輪メンバー発表

ソフトボールの東京五輪代表に選ばれ、笑顔でポーズをとる(左から)内藤実穂、上野由岐子、藤田倭
Photo By 共同

 特徴的なのは、過去の五輪や世界選手権と異なり、投手を3人態勢としたことだ。2つの理由が考えられる。一つは上野、藤田という両エースに対する信頼が厚いこと。もう一つは、今回の五輪は参加6チームで試合数が少ないことだ。

 私も沖縄合宿での上野の仕上がりぶりには目を見張った。やはり東京五輪に懸ける思いが強いのだろう。ストレートのスピードや変化球の切れはここ数年とはまるで違う。ただし、年齢的にフィジカル面の衰えはあるはずで、うまくローテを組む必要がある。

 投手を減らし捕手を3人としたことで、打力のある峰を入れたことはプラスと考えられるが、私が注目しているのは日本の最大の武器=守備力。コロナ下で国際試合が少なかっただけに、磨き上げる余地はある。選ばれた3投手は全員守備力が高い選手だけに、宇津木麗華監督も十分理解していると思う。(元日本女子代表監督、NPO法人ソフトボール・ドリーム理事長)

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