古賀稔彦さん死去 日本代表・井上康生監督「私にとってのスターであり、憧れの選手。柔道界に大きな損失」

[ 2021年3月24日 12:29 ]

日本男子代表の井上康生監督
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 「平成の三四郎」と称されたバルセロナ五輪の柔道男子71キロ級・金メダリストの古賀稔彦さんが24日、亡くなったことがわかった。53歳だった。

 井上康生・柔道男子日本代表監督が追悼のコメントを発表。「古賀さんは私にとってのスターであり、憧れの選手でした。特に1992年のバルセロナオリンピックでの怪我をしている中での優勝や1990年の全日本選手権において、71キロ級でありながら決勝まで勝ち上がった勇姿は、今なお脳裏に焼き付いています。まさしく『平成の三四郎』と呼ばれるのにふさわしい方でした」と偲んだ。

 井上監督はまた、中学時代に古賀さんに稽古をつけてもらったことを思い起こし、「私が中学生の時、宮崎のある道場で直接稽古につけてもらった経験は、その後の私の柔道人生に大きな影響をもたらしました。古賀さんは中学生である私に対しても一切の妥協なく真剣に稽古をつけられたのですが、終わった後はにこやかに『お前強いな、頑張れよ!』と気さくに接してくださって、その様子に当時の私は非常に感じるものがあり、凄い人だと思ったのを憶えています」と回顧。

 そして「選手を退かれた後、指導者として歩まれている日々においても、会場等で飾る事なく、『監督大変だな、頑張れよ!』などといつも気軽に明るくお声をかけていただきました。本当に嬉しかったです。そんな存在であった古賀さんがお亡くなりになられたことは非常に残念であり、柔道界にとって大きな損失です。しかし、古賀さんが残された功績を我々がしっかりと受け継いで頑張っていかなければと思っております。古賀さん、ありがとうございました。心からのご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

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