ソフト五輪代表、上野&藤田で信頼の二枚看板ローテ 史上最少の投手3人態勢

[ 2021年3月24日 05:30 ]

ソフトボールの東京五輪代表に選ばれ、ポーズをとる上野由岐子(左)と藤田倭
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 日本ソフトボール協会は23日、東京五輪に臨む代表15人を発表した。投手陣は過去の世界大会で最少の3人。上野由岐子(38)と藤田倭(やまと、30=ともにビックカメラ高崎)の二枚看板に全幅の信頼を置く布陣となった。7月23日の開会式前の21日に全競技を通じて最初に開幕。福島で行われるオーストラリアとの1次リーグ初戦から五輪“連覇”の道が始まる。

 過去五輪4大会は4人だった投手陣は、最少の3人態勢となった。それは宇津木麗華監督の「1試合投げられる投手。いろんな投手を使うより、エースとして応えてほしい」という、上野と藤田への信頼の表れだ。20歳の快速左腕・後藤はワンポイント要員とみられており、両輪で戦い抜く覚悟が示された。

 金メダルを獲得した北京五輪は、決勝トーナメントの2日間3試合を上野が1人で投げ抜いた。今回は藤田の成長で、五輪中に39歳を迎える上野の負担を軽減できる見込みだ。宿敵・米国との対戦が予想される決勝の先発は上野が濃厚。そこから逆算して両輪がローテを組めば、7月21日の開幕オーストラリア戦は藤田先発の可能性が高い。五輪延期前も「開幕・藤田」を考えていた指揮官は「昨年の発想はなくしていない」とプラン継続を示唆。金メダルローテは固まりつつある。

 もちろん、6チーム1回戦総当たりのリーグ戦で2位以内に入らなければ、決勝には進めない。上野は「どの試合も落とせない。全てに全力」と力を込めた。その先にある、3大会ぶりの連覇、という夢。「五輪をやって良かったと全国民に思ってもらえる試合をしたい。五輪開催を、ただただ願っています」と集大成の舞台へ気持ちを高ぶらせていた。

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