古賀稔彦さん死去 吉田秀彦氏「人生の金メダルを」

[ 2021年3月24日 14:05 ]

バルセロナ五輪の男子柔道で獲得した金メダルを披露する71キロ級・古賀稔彦さん(左)と78キロ級・吉田秀彦
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 「平成の三四郎」と称されたバルセロナ五輪の柔道男子71キロ級・金メダリストの古賀稔彦さんが24日、亡くなったことがわかった。53歳だった。同五輪78キロ級金メダリストの吉田秀彦氏(51)がコメントを発表した。

 吉田氏のコメント全文は以下の通り。

 古賀先輩の訃報を聞き、今はただ驚きと、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。最後まで奇跡を信じていましたが叶いませんでした。今の私があるのは、古賀先輩のお陰と言っても過言ではありません。

 私は中学3年生の時に講道学舎に入門しましたが、古賀先輩は柔道が弱かった私を付き人に指名してくれました。それからは練習はもちろんのこと、私生活でも常に行動を共にしていただいたことで、柔道の技術的にも、精神的にも強くなれました。

 バルセロナオリンピックでは、怪我で柔道が出来る状態ではなかった古賀先輩が優勝した瞬間、私が金メダルを取った時以上の喜びを感じました。古賀先輩が見せたあの精神力は、今も私の支えとなっています。二人で勝ち取ったバルセロナオリンピックの金メダルは一生の宝です。

 現役引退後は、更新の指導や子どもたちへの柔道普及活動など柔道界の発展に尽力された古賀先輩に、私から人生の金メダルを贈らせていただきます。ご冥福を心よりお祈りいたします。

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