東洋大2位 酒井監督、2分14秒差は「チャンスがある」エース西山どこで投入?

[ 2021年1月3日 05:30 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2021年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

<第97回箱根駅伝 往路>1区、先頭争いする(左から)法大・鎌田、東洋大・児玉、青学大・吉田(撮影・木村 揚輔)
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 強い東洋大が戻ってきた。5区で昨年区間記録を樹立した宮下隼人(3年)が苦しみながらも順位を3つ上げ、7年ぶりの覇権奪回を狙える往路2位でフィニッシュ。前回大会は総合10位で11年連続トップ3の記録が途切れただけに、宮下は「躍進できてうれしい」と声を弾ませた。

 酒井俊幸監督(44)の「若い力を信じて」という狙い通りの展開だった。各大学のエースが投入された1、2区で、箱根初出場の下級生を起用。1区・児玉悠輔(2年)がトップと24秒差の9位でつなぐと、2区の松山和希が日本人1年生では歴代2位となる1時間7分15秒の快走で5位浮上。昨年2区で区間新を出したOBの相沢晃(現旭化成)に憧れ「チームの絶対的エースを目指したい」と話すルーキーが区間4位の活躍を見せた。

 「やってくれると思っていた」と後輩を評価した山上りの宮下は上級生の意地を示した。終盤の下り坂で右足に痛みを感じて失速しながら、区間3位の粘りの走り。12年まで4年連続区間賞を獲得した“2代目・山の神”柏原竜二以来となる連続区間賞は逃したが、コロナ下の自粛期間中に地元・山梨の山でトレイルランニングに打ち込んだ成果を発揮し「一つでも順位を上げる自分の走りができた」とうなずいた。

 トップ・創価大との差は2分14秒。復路は補欠登録のエース西山和弥(4年)の投入が確実だ。宮下は「劣らないレースができる」と太鼓判を押し、指揮官も「この差はチャンスがある」と強調。逆転優勝は射程圏に入っている。

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2021年1月3日のニュース