青学大12位 1位と7分35秒差に原監督「ゲームオーバー」、シード権確保へ「プライドを忘れず」

[ 2021年1月3日 05:30 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2021年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

12位でゴールした青学大・竹石(左)はチームメートに出迎えれられ険しい表情を見せる(撮影・尾崎 有希)
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 昨年覇者の青学大は往路12位に沈み、2年連続6度目の総合優勝は絶望的となった。往路の2桁順位は11年の16位以来、10年ぶりの屈辱。3区で起用する方針だった神林勇太主将(4年)に右臀部(でんぶ)の疲労骨折が12月28日に判明。主力の離脱が響き“絆大作戦”は不発に終わり、原晋監督(53)は「うまく流れに乗れなかった。4区の佐藤で盛り返したが、期待の竹石が大きく後退し、ゲームオーバーになった」と白旗を揚げた。

 1区の吉田圭太(4年)が首位と18秒差の区間6位と好位置につけたが、2区の中村唯翔(2年)、3区の湯原慶吾(3年)がともに区間14位に低迷。4区の佐藤一世(1年)は区間4位と好走も、山上りでアクシデントが待っていた。留年して“5年生”となり3度目の5区を託された竹石尚人(4年)が大ブレーキ。足が痙攣(けいれん)して2度立ち止まりストレッチするなど区間17位に終わり「結果が全て。思うようにいかなかった」と唇をかんだ。

 首位の創価大とは7分35秒差。復路に向け、原監督は「優勝はもううそになる。確実にシード権を獲りにいきたい。プライドを忘れず、能力を100%発揮して、各区間を走ってもらいたい」と目標を下方修正した。復路にも1万メートルベスト28分台の選手がそろうだけに、大きく順位を上げる可能性は十分。後半戦は意地とプライドを懸けた戦いとなる。

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2021年1月3日のニュース