駒大3位 復路充実、逆転射程2分21秒差!大八木監督「攻めるレースを」

[ 2021年1月3日 05:30 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2021年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

<箱根駅伝 往路>2区・田沢(右)にたすきを渡す駒大の1区・白鳥(撮影・小海途 良幹)
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 13年ぶりの総合優勝を狙う駒大は、往路3位で復路へ望みをつないだ。トップの創価大とは2分21秒差。大八木弘明監督(62)は「1、2区の出遅れが効いた。できればトップを狙いたかった」と振り返りつつも「復路の選手たちに頑張ってもらうしかない。攻めるレースをしたい」と切り替えた。

 誤算があった。1区の白鳥哲汰(1年)が15位と振るわず、2区を走る絶対エース田沢廉(2年)も区間7位。順位は8位まで上げたが、1万メートルで今季の日本人学生最速となる27分46秒09をマークした実力者の本来の走りではなかった。田沢は「エースとしての走りができたかと言われたら、できなかったので力が足りないと感じた」と猛省した。

 田沢は名将・大八木監督の厳しい指導を受けたいと駒大の門を叩いた。指揮官には常日頃から五輪で戦う選手になってほしいと熱いメッセージを送られ続けている。20キロすぎには「男だろ」と叱咤(しった)される場面もあった。3区・小林歩(4年)が区間2位の力走で3位まで押し上げ、5区に抜てきされた1年の鈴木芽吹も粘って3位でフィニッシュ。最悪の事態は免れたが、田沢の爆発力は必要だった。

 それでも、復路にも1万メートル28分台の選手がそろっており、戦力は充実している。「思い切っていってほしい。6、7区あたりで少しずつ前を詰めていってくれたら」と指揮官。学生3大駅伝最多22勝の名門が白旗を揚げるのはまだ早い。

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2021年1月3日のニュース