関学大、善戦も…オービック最多8度目Vで、社会人が連勝を12に伸ばす

[ 2021年1月3日 17:31 ]

アメリカンフットボール第74回ライスボウル   関学大18―35オービック ( 2021年1月3日    東京ドーム )

<ライスボウル 関西学院・オービック>勝利に喜び合うオービックの選手たち (撮影・西川祐介)
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 伝統の青いユニホームが泣いていた。前半こそ12―14と互角以上の戦いを演じながら、後半に地力の差を見せつけられ完敗。今年も社会人の厚い壁を実感し、シーズンの幕が下りた。

 コロナ禍による選手の体力面を考慮し、例年の15分から12分に短縮された1Qごとの試合時間。自身の私案が受け入れられた関学大の大村和輝監督は「うちにとってはメリットしかない」と歓迎していた。攻める姿勢は、いきなりフィールドに現出する。オンサイドキックを仕掛けた波乱のスタート。見事にボールを抑え、アグレッシブなドライブを見せて、2分31秒にRB前田公昭(3年)が先制TDランを決めた。

 昨年まで社会人が11連勝中。大会の存在意義が例年議論される中、関学大は今年も捨て身でぶつかった。2TDを許し、逆転された第2Q終了間際、RB三宅昂輝(4年)が84ヤードTDランを決め2点差。同点を狙った2点コンバージョンのTFPこそ失敗したものの、12―14のスコアは後半に大番狂わせの期待を抱かせた。

 ただ、最多となる7度のライスボウル制覇を誇る社会人王者は甘くない。第3Q最初のシリーズでQBジミー・ロックレイがTDパスを決め、その後も攻撃の手を緩めない。綻びの目立った守備も立て直し、貫禄の勝利を手にした。

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2021年1月3日のニュース