【箱根駅伝】青学大、復路Vで意地見せた 原監督も称賛「来年につながる走り」

[ 2021年1月3日 14:37 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 復路   5区間109・6キロ ( 2021年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 )

<第97回箱根駅伝・復路>復路優勝を果たし、笑顔でインタビューに答える青学大・原監督(撮影・尾崎 有希)
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 往路12位の猛追で総合4位フィニッシュを果たし、3年ぶりの復路優勝で前年王者の意地を見せつけた青学大の原晋監督は、「ぜいたく言えば3位入賞であと一歩だったが、東洋大が素晴らしい走りをした」と振り返った。

 今年は「絆(きずな)大作戦」と称し、2年連続6度目の優勝を目指したが、往路でまさかの12位。前日には「ゲームオーバー。確実にシード権を獲りに行きたい」と弱気な発言に終始したが、復路の選手らからは「僕たちの力はこんなもんじゃない。僕らの走りをする」と声が上がったという。「私自身のモチベーションが下がっていた」という原監督も気持ちを奮い立たせ、この日も伴走車から声を枯らした。1年後のV奪回につながる結果に、「来年につながる走りをしてくれた」と選手を称えた。

 本番が直前に迫った昨年12月28日に神林勇太主将(4年)の右臀部疲労骨折が判明。その主将はサポート役に回り、給水などで仲間たちを支えた。「本来なら神林を走らせてあげたかった。(コロナ下の)1年間、チームをまとめ、走りでもまとめてくれた。彼を走らせられずに申し訳ない」と原監督。いつもは明るい名将も、この時ばかりは涙をこらえるようにして語った。

 神林は「往路は厳しい戦いになったが、全員が必死にタスキをつないで希望を託してくれた。復路のメンバーは気合の入った魂の走りを全員がしてくれた」と仲間を称え、「青山の強さをしっかり体現できた」と胸を張った。

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