東海大5位 石原、往路17人の1年生で唯一の区間賞「自信持って走ることができた」

[ 2021年1月3日 05:30 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2021年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

<箱根駅伝・往路3区>江ノ島をバックに力走する東海大・石原(撮影・村上 大輔)
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 前評判の高いルーキーがそろった今大会。東海大の石原翔太郎が、往路を駆けた17人の1年生で唯一、区間賞を獲得した。当日変更で3区に入り、3位から首位に押し上げた。往路5位のチームで輝きを放った一方、大きな期待を背負った1区の三浦龍司(順大)、3区の吉居大和(中大)は悔しい箱根デビューとなった。

 距離への不安があっても、表情がゆがんでも、ペースは落ちない。東海大の3区・石原は、3位でたすきを受けると11・5キロ付近で首位に浮上。「ハーフマラソンも走ったことがない。総合優勝という目標があったので、しっかり自信を持って走ることができた」。ハーフマラソン(21・0975キロ)よりも長い21・4キロ。新春の陽光を浴びて湘南の海岸沿いを駆け、1時間2分5秒で区間賞を獲得した。

 今季は各大学に実力派のルーキーがそろう。「みんな凄く強い。ライバル視はしているけど、あまり気にせず自分の走りをして、周りは気にせずに取り組んだ」。3000メートル障害で日本歴代2位をマークした順大・三浦、5000メートルのU20日本記録保持者、中大・吉居に注目が集まる中、冷静にピッチを刻んだ。トラックの持ちタイムは2人に及ばないが、昨年11月の全日本大学駅伝は4区区間新。ロードの強さが箱根路で生きた。

 ただ、同じ1年の4区・佐伯陽生が区間19位に苦しみ、山上りの5区・西田壮志(4年)も状態は万全でなく区間7位と不発。2年ぶりの総合優勝を狙う東海大は、創価大と3分27秒差で復路を迎える。両角監督は「レース前の構想では往路で勝って、その流れでうまくつないでいくしか(総合優勝へ)方法はないと思っていた」とし、「ただ、レースは何が起こるか分からないので」と続けた。何かを起こすために、復路の5人が死力を尽くす。

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2021年1月3日のニュース