渋野、8差大逆転V!圧巻8バーディーで自己最高64、全英女子以来に「ホッとしたあ~」

[ 2019年9月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアー デサントレディース東海クラシック最終日 ( 2019年9月22日    愛知県 新南愛知CC美浜C=6437ヤード、パー72 )

大逆転で優勝を決めた渋野日向子は笑顔で優勝カップを掲げる(撮影・椎名 航)
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 首位に8打差の20位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)が最終日のベストスコア64をマークし、通算13アンダーで大逆転優勝を飾った。国内ツアーでは7月の資生堂アネッサ・レディースに続く3勝目。8月の全英女子オープンで歴史的優勝を果たして以降は初Vだ。渋野の獲得賞金額は生涯、シーズンともに目標の1億円を突破。ツアー本格参戦1年目での大台は、04年の宮里藍以来、史上2人目の快挙となった。

 練習グリーンでプレーオフに備えていた渋野に初コンビを組んだ藤野圭祐キャディーが歩み寄って優勝を告げた。険しかった表情が瞬時に崩れてハイタッチ。この時、渋野が見せたのは大きな重圧から解放された安どの笑顔だった。

 「いやあ~、終わったあって感じで、良かった~とか、ホッとしたあ~とか、そういう感じでしたねえ」

 スタート時には8打もあった首位との差が、4番からの3連続バーディーなどでみるみる縮まっていく。15番で1・5メートルのバーディーパットを沈めて申ジエに並ぶと、16番でグリーン左ラフからチップインバーディーを決めて単独首位に立った。周囲から見れば全英を制した時のようなイケイケの展開。しかし、8000人を超す大観衆の期待を一身に背負った渋野はその重圧に苦しんでいた。

 続く17番で4メートルのバーディーパットがカップの横をすり抜ける。極度の緊張から手の震えが止まらない。ツアーの自己ベストを2打更新する64でホールアウト後、1時間以上経過して向かった練習グリーンでも震えはおさまらなかった。

 この症状。初めて「優勝を目指す」と言って3位に終わった8月のNEC軽井沢72から頻繁に顔を出すようになった。「自分のゴルフができない葛藤がありました」。全英での日本人42年ぶりの海外メジャー制覇から2週後の出来事。環境の激変が生み出した重圧はこんな形で渋野を苦しめていた。

 最終18番グリーン上で追いすがるテレサ・ルーのボールをも動かした台風17号の影響による強風が吹き始めたのは、渋野が終盤にさしかかったあたり。天も渋野に味方した。

 「(葛藤は)これで晴れたかもしれませんね」と笑顔を見せた渋野は、大観衆の前で1億円突破の次の目標として「賞金女王かなと思っています」と史上最年少でのタイトル獲得を高らかに宣言した。この優勝で賞金ランク首位・申ジエとは約1000万円差。残り10試合。快挙に向けた渋野の戦いは続く。

○…渋野の最終日8打差逆転優勝は88年ツアー制度施行以降、2番目の大逆転劇となった。これまでの最多打差逆転優勝は02年廣済堂レディースで藤野オリエが達成した「11」。最終日に66をマークし、通算4アンダーで並んだ首位発進の木村敏美をプレーオフで下している。

 ○…前日20位からの逆転優勝は88年ツアー制度施行以降、3日間競技では最大のごぼう抜き。渋野以外では97年イエローハット東京レディースで前田真希、06年中京テレビ・ブリヂストンレディースで李知姫(イチヒ)が20位から逆転優勝している。

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