【砂村光信の分析】日本よ、かく戦え!アイルランド戦はタックルの精度が命

[ 2019年9月23日 08:39 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本―アイルランド ( 2019年9月28日    エコパ )

堀江(右)らファーストタックラーの制度がアイルランド戦の鍵に
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 早々とボーナスポイントを獲得し、SHマレーやSOセクストンら主力を引っ込めることができたアイルランドにとっては、理想的な初戦だった。FBカーニーやCTBヘンショーらをケガで欠いたが、バックスラインの組織ディフェンスが安定していて穴を全く感じさせなかった。

 セットプレーは文句なしに強い。特にスクラムでは日本はレフェリーとコミュニケーションを取り、反則となる境界線を早めに把握する必要がある。WTBストックデールは1メートル96と大きくスピードもある危険な選手。彼のところにキックを蹴って走られる展開にすることは避けたい。

 前半に見られたように、アイルランドの攻撃はボールキャリアーの後方に2人がつき、FWが前へ前へとなだれ込んでくる。スコットランドのように高いタックルでは2、3人の重みに耐えられず仰向けにされてしまう。だが、足首を狙う低いタックルでボールキャリアーをその場で倒せれば、2人目以降はオーバー・ザ・トップの反則になりやすい。低いタックルが持ち味の稲垣、堀江ら日本人選手が相手の1人目を倒しきれるかどうか。ラインスピードを上げて多彩に仕掛けたい攻撃もそうだが、ファーストタックラーの精度に日本の全てが懸かっていると言ってもいい。(元U―23日本代表監督)

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