【佐藤満の目】世界レスリング総括「本番前で良かった」と切り替え、危機感持って強化を

[ 2019年9月23日 08:17 ]

レスリング 世界選手権最終日 ( 2019年9月22日    カザフスタン・ヌルスルタン )

男子グレコローマン60キロ級で優勝し日の丸を掲げる文田(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 日本レスリングにとって、厳しい世界選手権になった。五輪1年前で良かったと切り替え、危機感を持って強化するしかない。

 男子はグレコ60キロ級の文田が見事だった。リスクのある投げ技を封印し、いい意味で安全な戦いを選択した。国内で五輪銀メダリストの太田と厳しい戦いを繰り広げ、レベルが上がった印象だ。一方、昨年は圧倒的な強さで頂点に立ったフリー65キロ級の乙黒拓は、新たな上積みがなかったように感じた。世界に研究され、対応されたときに、どうするか。潜在能力は一番と思う。原点を見つめ、気持ちを切り替えて1年を過ごしてほしい。

 女子は世界のレベルが急激に向上した。リオ五輪で吉田が負けた時点で、日本は次のステップに進むべきだった。従前の強化にとどまっていたのではないか。それでも、川井梨の強さは別格だった。国内で伊調と厳しい試合を経て、自信をつかんだのだろう。攻め時、守り時を踏まえた試合運びは、レベルの違いを感じさせてくれた。 (88年ソウル五輪フリー52キロ級金メダリスト、元日本男子強化委員長、専大教授)

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2019年9月23日のニュース