ラファエレとアキ 日本―アイルランドでラグビーならではのドラマが実現か

[ 2019年9月23日 19:36 ]

<日本代表・会見>ロシア戦を振り返るラファエレ(撮影・吉田 剛)
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 多様性を認めるラグビーならではの対決が実現しそうだ。日本代表のCTBラファエレ・ティモシー(28=神戸製鋼)と、アイルランドのCTBバンディー・アキ(29)は、ニュージーランド出身。ともにオークランド市内の南部で育った。ルーツがサモアという点も同じだ。

 縁もある。1歳下のラファエレは「(アキと)ラグビーで対戦をしたことはない」と言うものの、「共通の知り合いがいる」と存在を認識していると説明した。

 ラグビーは「3年以上住み、他国の代表歴がない」などを満たせば、その国で代表になることができる。ラファエレは山梨学院大に留学し、今は日本国籍を取得した。アキは14年にコノート(アイルランド)に移籍したことがきっかけで、栄えある緑のジャージーを着ることになった。

 タックルを受けながらつなぐ「オフロードパス」の巧者で知られる日本の「13番」は、「彼もオークランドから離れて、アイルランドで成功した。もし、マッチアップをすれば楽しみです」と、28日のエコパスタジアム(静岡)での対戦に目を向けた。A組最強国の「12番」を背負うアキは、スコットランド戦に先発したものの途中交代し、日本戦の出場が不透明。もし両者が出れば、故郷が同じ2人が、出身国とは違う国のジャージーを着て戦うという、ラグビーならではのドラマが実現する。

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2019年9月23日のニュース