大阪国際2位・小原怜 原因不明の“走れない病”乗り越えた過去を告白

[ 2019年1月28日 13:15 ]

大阪国際女子マラソンから一夜明けて取材に応じた小原怜
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 陸上の大阪国際女子マラソンで日本人最上位の2位(2時間25分46秒)に入った小原怜(28=天満屋)が28日、レースから一夜明けて取材に応じた。原因不明の走れなくなる大不振を乗り越えて、今大会の好順位に結びつけた。当時の苦しみを振り返った。

 17年2月、米国合宿中に左足甲の疲労骨折を起こした。その前後から走り方に異変を感じ、故障を境に完全に狂ったという。

 「力が入らなくて。傾いたり、片足立ちができなかったり、つま先立ちもできなくて。自分でも、なんでこんな簡単なことができないだろういうレベルで」

 診察を受けても理由は分からなかった。多くの長距離ランナーが悩まされる「ぬけぬけ病」、「ローリング病」、「ランナーズジストニア」と呼ばれる症状とみられる。発症のメカニズムは分かっていない。

 「なんでこんなにリズムとか、気持ち良く走れないのか。もどかしさというか、このままだったらどうしよう。いつ抜け出せるだろうか。どうすれば治るのかも分からないし」

 常に不安と隣合わせ。継続した練習が1年近くできなかった。改善の兆しが見えたのが「夏ぐらい」。18年7月の函館ハーフマラソンに出場し、9月のベルリンマラソンも走った。しかし、11月の全日本実業団対抗女子駅伝でまた、症状に悩まされた。この大阪国際に向けて「最近になって走れる感覚を取り戻した」と、ギリギリのところで出走にこぎ着けていた。

 9月15日の東京五輪代表選考レース「MGC」が今後の目標になる。最大の敵は、いつ再発するか分からない原因不明の“走るイップス”だ。症状のことは「あまり考えたくない」と語り、対処法は「ただ走るのみ」と強く答えた。15年世界選手権1万メートル代表になるなど、多くの関係者がその素質を認める。自分との戦いに勝ち、才能を開花させる。

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