野中 初頂点!世界選手権に弾み「大坂さんを見習った」

[ 2019年1月28日 05:30 ]

スポーツクライミング ボルダリング・ジャパンカップ最終日 ( 2019年1月27日    東京・駒沢屋内球技場 )

女子決勝で第1課題をクリアし笑顔の野中(撮影・大塚 徹) 
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 女子は昨年のW杯年間女王、野中生萌(みほう、21=XFLAG)が初優勝を飾った。女子テニスで全豪オープンを制して世界1位が決まった大坂なおみ(21=日清食品)と同学年。“なおみ世代”の最強クライマーが、シーズン初戦で躍動し8月の世界選手権(八王子)へ弾みをつけた。男子は石松大晟(22=Base Camp)が初優勝した。

 第3課題を失敗した野中のメンタルは、崩壊寸前だった。「決めておけば優勝が堅かったのに」。自らの心と戦う控室。脳裏によぎったのは、26日に行われたテニス全豪オープン女子シングルス決勝の大坂の姿だ。第2セット、マッチポイントを握りながら落としたものの、第3セットに奮起。テレビ観戦していた野中は、「自分をコントロールするのが大事。大坂さんを見習って実践できた」と振り返った。

 最終第4課題を3度目のアタックでクリア。完登数は野口と並んだが、ゾーン獲得数で上回り主要国内タイトルを初めてつかんだ。「やっとという感じ。ジャパンカップはなかなか勝てなかったので本当にうれしい」。昨年痛めた右肩は万全には程遠い。この日も第3課題で痛みが強くなったが、「(契約する)レッドブルとアドレナリンで乗り切った」と笑みを浮かべた。

 97年生まれ、大坂と同学年の“なおみ世代”だ。「大坂さんと名前を並べてもらうなんておこがましい」としながらも、「次の世代として、もっと頑張っていきたい」と気合を入れる。8月の世界選手権、20年五輪はともに東京開催。「日本で勝つのは重要だと思っていた。世界選手権も五輪も金メダルを狙っていきたい」。スピード、リードを含めた3種目の複合での世界一へ。確かな自信を得た21歳が、黄金の頂を見据えた。

 ◆野中 生萌(のなか・みほう)1997年(平9)5月21日生まれ、東京都出身の21歳。9歳でクライミングを始め、13年に初めて日本代表入り。16年にボルダリングW杯で初優勝し、18年はW杯年間優勝を飾った。好きな食べ物は焼き肉。1メートル62。

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